【あなたの推しチームは？】ブエルタ直前！ UCIワールドチーム 一挙紹介 / グルパマ・エフデジ

マルク・マディオ：写真左

昨季までは、1977年の創設以来一貫してメインスポンサーが変わらない貴重なチームとして、創始者にしてゼネラルマネージャーであるマルク・マディオの「イズム」と、過去7年で6回のフランス選手権王者を輩出してきた「フランス色」の濃いチーム体制を貫いてきた。

ところがチーム創設から22シーズン目のこの春、新たな出資先グルパマと手を組んだ。マルチナショナル企業が参入した結果、3年前までたった4人だった外国人選手は、今季は10人に増加した。しかも6月末の各国選手権の後には、ナショナルチャンピオンジャージはロード3枚・個人TT2枚と華やかになった。しかも5枚共に国籍が違う。

エースの1人、スプリンター＆ワンデー巧者のアルノー・デマール

もちろん現時点では、エースはあくまでもフランス人。1人目がスプリンター＆ワンデー巧者のアルノー・デマールで、チームの勝利数アップに貢献するのはもちろん（昨季10勝）、2016年には実に19年ぶりにフランスにモニュメント勝利をもたらした（ミラノ～サンレモ）。2年連続でツール区間勝利も獲得した。ちなみにマディオがアマチュア時代に1回、プロとして2回、監督でも1回勝ってきたパリ～ルーベに関しては、今のところ2017年6位が最高位。

グランツール総合ライダー ティボ・ピノ

2人目のエースであるティボ・ピノは、グランツール総合ライダーとしての道を突き進む。しかも2014年のツールを総合3位で終えて以来、同年代の祖国のライバル（バルデ）とは違い、マディオの手により積極的に外国への武者修行に送り込まれた。おかげで昨夏ジロは総合4位に食い込み、この5月は体調不良により最終日不出走に終わったものの、閉幕2日前までは総合3位につける奮闘を見せた。一方で祖国の大会では少々失敗続き… … （2015年16位、翌2年は途中棄権）。ただ今年限りでジロ参戦を一旦打ち止め、2019年夏からは、ひたすらツール総合争いのみに全身全霊で取り組むと宣言する。

将来的なリーダー候補 ダヴィ・ゴデュ

ちなみに将来的には3人目のリーダーとして、やはりフランス人のダヴィ・ゴデュを、グランツール総合ライダーへと育て上げる予定だ。ただその前に、この秋のブエルタへ、ピノーと共に総合争いに殴り込みをかける。

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