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WWE コラム 2019年9月19日

SD#1047「中邑真輔に要望する!マイクではなくジャーマンの解禁を!!」

WWE 前回までのロウ&スマックダウン by J SPORTS 編集部
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ジャーマン・スープレックス・ホールドは、“神様”カール・ゴッチが発明した「プロレスの芸術品」とも称される技だ。かつて新日本プロレスが提唱していた「ストロングスタイル」の象徴とも言えるこの技が、何故か今、WWEマットを席巻している。9・10MSG大会でシェインを破ったチャド・ゲイブルが、「キング・オブ・ザ・リング」トーナメント決勝進出を決めた。開幕前にはダークホースとすら思われていなかったゲイブルが、ここまで勝ち上がる切り札となったのがジャーマンだ(=正確には、後方回転エビから立ち上がり、ジャーマンにつなげるオリジナル技=カオスセオリー)。


選手のフィジカルや安全性の面から、後方に投げっぱなしの形が増えた昨今、高角度でブリッジしてそのまま固める正統的な形で使いこなせる選手はそれほどいない。ゲイブルは、その限られた存在の一人だ。1回戦でかつてのタッグパートナーであるシェルトン・ベンジャミンを破ったゲイブルは、2回戦ではアンドラーデを撃破。そして今大会では、当初対戦予定のアライアスの代役・シェインと戦うという不運(しかも、レフェリーはシェインに弱みを持つケビン・オーエンズ)にも遭遇するが、見事に勝ち抜いた。その全試合で決め技として披露した鮮やかなジャーマンは観客を次第に魅了し、ゲイブルの支持率急上昇をもたらした。身長が公称173cmであるがゆえに背が低いことをネタにされることが多く、「Shorty(ちび)!」と蔑まれた時の自虐的な笑顔が売りにもなっていた。しかし、レスラーとしてのポテンシャルは相当なもので、学生時代はレスリング・グレコローマンスタイル84kg級で数々の国際大会で優勝。


2012年には、ロンドン五輪にも出場している(9位)。こうして突然スポーツエリートのスターがプッシュされ始めた背景には、今秋の番組改編が絡んでいるという現地報道もある。スマックダウンは10月4日(日本時間5日)より、米ケーブル局「USAネットワーク」から米地上波局「FOX」へと移行する。その新たなメディアパートナーであるFOXがエンタメ路線ではなく、よりスポーツライクな演出を望んでいるというのだ。元々、世界中のトップアスリートが結集しているWWEにとっては懸念材料にすらならないが、併せて計画されている今季2度目のシェイクアップ(人事改編)に何らかの影響が出る可能性はある。中でも、ギミック(演出上の仕掛け)の演技力とリング上のパフォーマンスにギャップのありすぎるスターにとって、FOXは“救いの神”となるかもしれない。その意味では、レスリングの下地と総合格闘技の実績がある中邑真輔のような選手は、まさにこの新路線にうってつけの存在となるだろう。今でこそ、キンシャサをはじめとする打撃技中心に構成された中邑の試合だが、WWEデビュー当時は派手な投げ技も多用していた。時折見せるスープレックスは、身長188cmから繰り出されるだけに鮮やかな弧を描くスタイル。その後は諸事情により封印されることとなったが、WWE首脳の理解さえ得られれば、すぐにでも投入できるコンディションにあるはず。


中邑が解禁すべきはマイクではなく、ゲイブルにも引けをとらないジャーマン・スープレックスであるべきなのだ。奇しくも、この日の中邑は前回まで封印していたマイクを解禁し、ミズ対アンドラーデ戦の解説者として実況ブースに登場した。「Shinsuke,welcome!」「どうぞよろしくぅ!リングの上でペラペラしゃべるのは、俺の性分には合わないんでね。」「Shinsuke,interesting!」「これからは俺の時代でしょ。それよりさ、ちょっとうるせえよ!黙ってくれない?」「Shinsuke,GOMEN-NASAI!」現地実況陣に一切気を遣わず話を進める中邑のトークは見方によっては面白いが、外国人の目にどう映るのかが問題だ。微妙な面白さが理解されずに失笑されるくらいなら、マイクは潔く捨て去るのも一つの戦略だ。10月開始の新生スマックダウンで、華麗なジャーマンと打撃技で大活躍する“キング・オブ・ストロングスタイル”の雄姿を、我々の誰もが見たいはず。そのためには、王者のままでFOX体制のスマックダウンに移行する必要がある。こうした事情から、9・15COCで行われるミズとのインターコンチネンタル王座戦は単なる防衛戦ではなく、我々の夢と期待がかかった、きわめて重大な一戦となった。

J SPORTS編集部

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