全順位が確定、チャンピオンシップの組み合わせが決まる。SVリーグ女子 レギュラーシーズン最終週

最終戦を飾った大阪マーヴェラス

チャンピオンシップが目前に迫った「大同生命SV.LEAGUE（SVリーグ）」の女子は、4月12・13日にレギュラーシーズン未消化分の2カードが開催され、5位から7位が確定し、チャンピオンシップの組み合わせが全て決定した。

既に独走でのレギュラーシーズン優勝を決めている大阪マーヴェラスは敵地『YMITアリーナ』で、レギュラーシーズン終盤に勢いを見せている東レアローズ滋賀と対戦。東レ滋賀は、新リーグ初年度レギュラーシーズン優勝チームに対して、2連勝で5位、2連敗で7位が確定するという状況でホームでの GAME1を迎えた。

1つでも上の順位でフィニッシュしたい東レ滋賀は、第1セット序盤に快調な立ち上がりを見せ、田代佳奈美のサービスエースなどで、4-0とリードを築く。

対する大阪MVはエースの林琴奈を中心に攻撃を組み立て、セット中盤に同点に追いつく。ここで勢いを加速させた大阪MVは、逆転に成功すると、最後は林のサービスエースが決まり、25-22で第1セットを先取する。

試合の主導権を握った大阪MVは、一進一退の攻防となった第2セット中盤にも、粘り強い試合運びでリードを奪うと、ここでもセットポイントで林のサービスエースが決まり、またも25-22で第2セットを連取する。

後がなくなった東レ滋賀は、この試合でチームの攻撃を牽引したヌワカロール シルビア チネロが存在感を見せた第3セットを、25-23で奪取して食い下がるも、第4セットは盤石のゲーム運びを見せた大阪MVが25-19で奪い、セットカウント3-1の勝利でレギュラーシーズン王者の貫禄を示した。

すると、翌日のGAME2では激闘となった第1セットが勝負の分かれ目に。東レ滋賀はジュリエット ロホイスが鍵となる得点をチームにもたらし、大阪MVを相手に一歩も引かないプレーを展開。

しかし、最後の局面で大阪MVの安定した守備を崩し切るには至らず、デュースまでもつれ込んだ接戦を大阪MVが29-27で制し、先手を取ることに成功する。

これで勢いに乗った大阪MVは西川有喜が随所で好プレーを見せるなか、ここから一気に2セットを連取し、ストレートの快勝でリーグ唯一の勝率8割となる今季37勝目を挙げてチャンピオンシップへ弾みをつけた。連敗の東レ滋賀は、7位でレギュラーシーズンを終了した。

岡山シーガルズと、群馬グリーンウイングスの対戦は互いに1勝を分け合う形となり、岡山は11位でレギュラーシーズンを終了。最下位脱出を目指した群馬は、勝敗でアランマーレ山形に並ぶも、ポイントで及ばず、新リーグ1年目の最下位が確定した。

◆4月12日（土）

●岡山シーガルズ　2-3　群馬グリーンウイングス◯
●東レアローズ滋賀　1-3　大阪マーヴェラス◯

◆4月13日（日）

◯岡山シーガルズ　3-0　群馬グリーンウイングス●
●東レアローズ滋賀　0-3　大阪マーヴェラス◯

4月18日から始まるチャンピオンシップは、1位の大阪MVと8位のAstemoリヴァーレ茨城、2位のNECレッドロケッツ川崎と7位の東レ滋賀、3位のSAGA久光スプリングスと6位のヴィクトリーナ姫路、4位のデンソーエアリービーズと5位の埼玉上尾メディックスという組み合わせとなり、いずれのカードもレギュラーシーズン上位チームのホームでの開催となる。

◆レギュラーシーズン最終順位

1位　大阪MV　37勝7敗
2位　NEC川崎　30勝14敗
3位　SAGA久光　30勝14敗
4位　デンソー　29勝15敗
5位　埼玉上尾　27勝17敗
6位　姫路　27勝17敗
7位　東レ滋賀　26勝18敗
8位　Astemo　23勝21敗

＜以上がチャンピオンシップ出場＞

9位　刈谷　20勝24敗
10位 PFU　19勝25敗
11位 岡山　15勝29敗
12位 KUROBE　15勝29敗
13位 A山形　5勝39敗
14位 群馬　5勝39敗