NECレッドロケッツ川崎、チャンピオンシップ出場決定。SVリーグ 女子第17節の結果

佐藤淑乃（NECレッドロケッツ川崎）

前週に「大同生命SV.LEAGUE（SVリーグ）」の女子は、3月に入り各地で第17節の全7カードが開催された。

既にチャンピオンシップ進出を決めている2チームが、上位同士の対戦で黒星を喫するなか、3位のNECレッドロケッツ川崎が、連勝でチャンピオンシップ出場を確定させた。一方、そのチャンピオンシップ出場権のボーダーラインとなる8位の座を巡る争いにも大きな動きがあった。

首位の大阪マーヴェラスはホーム開催となったLife partner Arenaで、4位の埼玉上尾メディックスと対戦。

GAME1は大阪MVが粘り強い守備と、強固なブロックで主導権を握りつつ、相手に的を絞らせない多彩な攻撃で、アウェイチームを圧倒。セットカウント3-0のストレート勝利を遂げた。

しかし、翌日のGAME2では埼玉上尾がバウンスバックに成功。巧みなサーブとブロックでリズムを作るなか、セッターの岩崎こよみと、鎌田咲希がアタッカーのパフォーマンスを存分に引き出す、見事なゲームメイクを見せ優位に立つと、セットカウント3-1で勝利し4位の座を堅持した。

首位と2ゲーム差の2位で今節を迎えたデンソーエアリービーズは、敵地SAGAアリーナで、SAGA久光スプリングスと対戦。GAME1は序盤の2セットをそれぞれともにに25-23で取り合う互角の展開となる。

しかし、第3セットをSAGA久光がデュースの末に奪取すると、そのまま相手に流れを渡すことなく第4セットも連取し、セットカウント3-1で勝利した。

翌日のGAME2も、勝負どころの攻撃力で上回ったSAGA久光が優勢に試合を進める時間帯が長く続く展開となり、長岡望悠と、深澤めぐみが攻撃を牽引したホームチームがセットカウント3-1で勝利した。

これで6位をキープしたSAGA久光にとっては、2位チームの強豪相手に連勝と、大きな意味を持つ週末となった。

3連勝で今節を迎えた3位のNEC川崎は、敵地で13位のアランマーレ山形と対戦。GAME1では、ホームの歓声を味方につけるA山形が第1セットを先取するも、その後は強烈なサーブで相手のレシーブ崩したNEC川崎が主導権を握り、3セットを連取して勝利を挙げた。

すると翌日のGAME2では、立ち上がりからNEC川崎が盤石の試合運びをみせ、佐藤淑乃と、和田由紀子にボールを集めるなか、ストレートの快勝で連勝を5に伸ばすと共に、2位デンソーとのゲーム差を0にした。

5連勝と上昇気に乗り、7位で今節を迎えた東レアローズ滋賀は、最下位の群馬グリーンウイングスとのアウェイゲームに臨むと、今季未勝利の相手にしっかりと連勝し、7位の座をキープ。

一方、岩手の紫波町総合体育館では、前週の手痛い連敗で8位に転落して今節を迎えたAstemoリヴァーレ茨城と、9位につけるPFUブルーキャッツ石川かほくとのチャッピオンシップ出場ラインをかけた直接対戦が行われた。

ホーム開催となったPFUが2試合を通じて攻撃的なバレーを完遂して連勝。この結果、7位東レ滋賀と8位Astemoの差は3ゲームに開いた一方、9位PFUは8位との差を2ゲームに縮めることに成功した。

なお、10位につけるクインシーズ刈谷も、今節は岡山シーガルズに連勝しており、今後の展開次第では、8位争いはますます熱を帯びる可能性が出てきた。

これ以外では、5位のヴィクトリーナ姫路がホームにて、KUROBEアクアフェアリーズに対し、2試合連続でストレート勝利を収めたことで、順位は変わらないながらも、4位埼玉上尾との関係を、ゲーム差なしまで縮めることに成功した。

◆3月1日（土）

◯PFUブルーキャッツ石川かほく　3-0　Astemoリヴァーレ茨城●
◯クインシーズ刈谷　3-0　岡山シーガルズ●
◯大阪マーヴェラス　3-0　埼玉上尾メディックス●
◯ヴィクトリーナ姫路　3-0　KUROBEアクアフェアリーズ●
●アランマーレ山形　1-3　NECレッドロケッツ川崎◯
●群馬グリーンウイングス　1-3　東レアローズ滋賀◯
◯SAGA久光スプリングス　3-1　デンソーエアリービーズ●

◆3月2日（日）

◯PFUブルーキャッツ石川かほく　3-1　Astemoリヴァーレ茨城●
●アランマーレ山形　0-3　NECレッドロケッツ川崎◯
◯クインシーズ刈谷　3-1　岡山シーガルズ●
●大阪マーヴェラス　1-3　埼玉上尾メディックス◯
◯ヴィクトリーナ姫路　3-0　KUROBEアクアフェアリーズ●
◯SAGA久光スプリングス　3-1　デンソーエアリービーズ●
●群馬グリーンウイングス　0-3　東レアローズ滋賀◯

【順位表】　※第17節終了時点

1位　大阪MV　28勝6敗
2位　デンソー　25勝9敗
3位　NEC川崎　25勝9敗
4位　埼玉上尾　22勝12敗
5位　姫路　22勝12敗
6位　SAGA久光　21勝13敗
7位　東レ滋賀　20勝14敗
8位　Astemo　17勝17敗

9位　PFU　15勝19敗
10位 刈谷　14勝20敗
11位 KUROBE　12勝22敗
12位 岡山　10勝22敗
13位 A山形　5勝29敗
14位 群馬　0勝32敗

※8位までがチャンピオンシップ出場