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サッカー フットサル コラム 2021年10月26日

「失われた30年」。だが、日本のスポーツ界はこの30年で大いに発展した

後藤健生コラム by 後藤 健生
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ちょうどそんな時に欧米列強から開国を要求されたことによって明治維新が実現し、身分制度に縛られない新しい社会が実現。その後、100年間、途中で戦争による中断はあったものの、日本は発展をつづけた。

だが、明治以来の社会経済制度は行き詰ってしまった。何らかの制度改革が必要なことは誰もが理解できるが、しかし、何をどのように改革するのか……。それが、何も見えてこないのである。

それはちょうど、圧倒的強さで連覇を飾った絶対王者とも言うべきチームが世代交代に失敗して凋落してしまうスポーツの世界の出来事とダブって見える。負けた時は誰もが何かを変えたいと思える。だが、勝っている時に次の時代を考えて変革に挑むこと。これほど難しいことはない。

さて、この「失われた30年」の間、僕はどんな時代を過ごしてきたのか。思い返すと、実はそれほど悲惨な時代とは思わないのである。

というのは、この30年間(いや、それより以前からだが)僕はスポーツを生業として、スポーツに対して強い関心を持って過ごしてきたからだ。

日本の社会や経済にとっては、たしかに1990年以降は「失われた30年」だった。だが、スポーツ界に限って言えば、1990年代以降の30年間で日本のスポーツは大きく発展した。

たとえば、野茂英雄がアメリカに渡ったのは1995年のことだった。わずか26年前のことである。遠い昔(1960年代)、サンフランシスコ・ジャイアンツで活躍した村上雅則というピッチャーはいたものの、日本人が大リーグに挑戦できるなどとは30年前には誰も真剣に思っていなかった。

野球というスポーツは、もろにパワーとパワーをぶつけ合うスポーツだ。だから、サイズやパワーに劣る日本人プレーヤーでは、いくらテクニックがあったとしても、勝負にならないと誰もが思っていた。

だが、野茂はアメリカで成功した。たしかに、ピッチャーは成功した。しかし、日本人の野手は通用するのか……。

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