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サッカー フットサル コラム 2021年10月15日

【高円宮杯プレミアリーグEAST 浦和レッズユース×横浜FCユースレビュー】 『彼らと栄光を掴みたい』。浦和レッズユース・池田伸康監督と“彼ら”が流した涙

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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10月3日。プレミアリーグ再開初戦は、大宮アルディージャU18と対峙するさいたまダービー。浦和ユースは88分に伊澤が決勝ゴールを叩き出し、とうとう9試合目にしてリーグ初勝利を手に入れる。開幕戦と同じ駒場のピッチには、“新しいチーム”の形が確実に浮かび上がっていた。

結果的にこの日の横浜FCユース戦は、0-1で敗れてしまう。だが、連勝とはいかなかったものの、チームの雰囲気は以前と明らかに変化している。「オレはそんなに悪いゲームじゃなかったと思っているので、負けはしたけれども成長はしているというふうに伝えたいし、下を向く時間はないので、十分次に繋がるゲームではあると思う」と話した池田監督は、続けてあることを教えてくれた。

「僕は今年の3年生を途中で“投げ出して”いるんですよ。彼らが中学2年で、一緒にデンマーク遠征へ行っている時に、『3日後にトップへ合流してくれ』という電話が掛かってきたんです」。2017年8月。トップチームの監督交代に伴い、ジュニアユースの監督からトップのコーチへと“配置転換”されることになる。

「もう『彼らには言わないで行こう』と思ったの。でも、『言わないといけないな』と。しかも、そのデンマークの大会で優勝しちゃったんです。優勝して、でも、トップに行くことを伝えたら、みんなが涙を流していて。その時に『オレは何をやっているんだ』というのが凄くあったんだよね。本当に大好きな学年だったので、毎日一緒にサッカーをやることが楽しかった時に、オレはこの学年を途中で投げ出した。その時の涙が忘れられなくて」。

だからこそ、ずっと抱えてきた想いをユースに上がってきた彼らには、改めてぶつけてきた。「この学年には思い入れがあって、今年は『彼らと栄光を掴みたい』というところから始まってきているんです」。ここまでは思っていたような結果こそ付いてきていないかもしれないが、クラブユース選手権の試合後に涙をこぼした池田監督のスタンスは、きっとあの日のデンマークから何も変わっていない。

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