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サッカー フットサル コラム 2021年10月13日

リヴァプールとシティに絶望的な力量差を見せつけられた場合

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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アストン・ビラ戦の失点後に立ち尽くすユナイテッドの選手たち

アストン・ビラ戦の失点後に立ち尽くすユナイテッドの選手たち

10月16日:レスター(アウェー)
10月20日:アタランタ(ホーム)
10月24日:リヴァプール(ホーム)
10月30日:トッテナム(アウェー)
11月2日:アタランタ(アウェー)
11月6日:マンチェスター・シティ(ホーム)

試練の六番勝負である。強豪と相次いで対戦する厳しすぎる22日間は、マンチェスター・ユナイテッドの今シーズンを左右する、といって差し支えない。

ブレンダン・ロジャーズ、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ、ユルゲン・クロップ、ヌーノ・エスピリト・サント、ジョゼップ・グアルディオラと、相まみえる監督はいずれ劣らぬ戦略家であり、モチベーターだ。

ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャールは、戦略家でもモチベーターでもない。ブルーノ・フェルナンデス、ポール・ポグバ、ルーク・ショーといった主力のコンディションが落ちると、対応策も講じられないままベンチでフリーズしている。もしくは爪を噛んでいる。

また、ラファエル・ヴァランとハリー・マクガイアの両センターバックが、負傷のために戦線を離脱した。レスター戦の出場は不可能で、ふたりとも10月いっぱいは欠場する公算が大きくなりつつある。

したがって、選択肢はエリック・バイリーとヴィクトル・リンデレフしかない。3バックにして、スコット・マクトミネイ、あるいはショーを最終ラインに起用するプランも考えられるが……。

非常事態である。

ユナイテッドのパフォーマンスを踏まえると、6連敗も想定しなくてはならない。GKダビド・デヘアが復調し、ショーもコンスタントに活躍しているが、チーム全体の印象は脆さが先に立つ。からだのぶつけ合いで後れをとったり、一対一で粘りを欠いたり、なぜかダラダラしている。

それでもスールシャールに目立った動きはない。クリスチャーノ・ロナウドが順調にゴールを重ねているとはいえ、懸案とされてきた組織の構築には例によって手をつけず、選手の即興性に委ねているだけだ。依存と信頼を履き違えながら、監督に就任して4年目を迎えようとしている。

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