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サッカー フットサル コラム 2021年6月2日

アンチェロッティの後任はハウかポッターか、あるいはヌーノか

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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アンチェロッティ

カルロ・アンチェロッティ

いわゆる “サプライズ人事” だ──。

現地時間6月1日、レアル・マドリーはジネディーヌ・ジダンの辞任で空席になっていた監督のポストに、カルロ・アンチェロッティを起用した。6年ぶりの復帰である。

マドリーBの監督を務めているラウール・ゴンサレス、レアル・ソシエダBを率いるシャビ・アロンソといったOBではなく、EURO20終了後にドイツ代表監督の座を去るヨアヒム・レーヴでもなく、アンチェロッティを連れてくるとは意外な人選だ。

当然、夏の補強も見直される。イスコやマルセロ、ラファエル・ヴァランヌなど、退団濃厚と伝えられた選手が翻意するかもしれない。久保建英の将来にも少なからぬ影響を及ぼすだろう。6月30日で契約が切れるセルヒオ・ラモスに、なんらかの条件が提示される可能性もないとはいえない。

また、6年前のチームを知るトニ・クロース、ルカ・モドリッチ、ダニ・カルバハル、カリム・ベンゼマ、ルカス・バスケスなども、状況が一変する様相を呈してきた。トッテナムがローンの延長に難色を示しているガレス・ベイルを、アンチェロッティはどのように評価しているのだろうか。

さて、アンチェロッティを奪われたエヴァートンは大騒ぎだ。双方が合意した契約解除であり、相手がマドリーでは結果が目に見えている。スペインの巨頭からオファーが届いた瞬間、負け戦とあきらめるしかなかった。

20-21シーズンは開幕4連勝。ヨーロッパのコンペティションに手が届かなかったとはいえ、ドミニク・カルヴァート=ルーイン、トム・デイヴィス、ベン・ゴドフリーといった若者の才能に火をつけ、古豪復活の基盤を築いたのは紛れもなくアンチェロッティだ。後任の人選は非常に難しい。

イギリスの衛星テレビ局『sky sports』は、「ウェストハムのデイヴィッド・モイーズが8年ぶりに復帰するのではないか」と報じていた。いま、ウェストハムとモイーズは契約更新の交渉が順調に進んでいるという。

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