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サッカー フットサル コラム 2021年5月7日

市立船橋がようやく手にした今季初勝利。その歓喜を支えた2人のフォワードの想い【高円宮杯プレミアリーグEAST 横浜F・マリノスユース×市立船橋高校レビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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市立船橋 松井達誠・平良碧規

「もう打って、当たって、結構高く上がって『ああ!』と思ったんですけど、入ってくれたので本当に嬉しかったです。Aチームの公式戦初ゴールだったので、もう頭が真っ白で」(松井達誠)「自分も結果が出ていなかったので、悔しい気持ちはありますけど、チームのために点を決めてくれたので、自分も『次は結果を出してやるぞ』と思えましたし、今回は勝ちに繋がったので良かったと思います」(平良碧規)。

開幕から4試合勝ちなし。第2節では青森山田高校に0-9という屈辱的な大敗を喫し、チームが根幹から揺るぎかねないような1か月を過ごしてきた市立船橋高校。ようやく手にした今シーズンのリーグ戦初勝利には、2人のフォワードの確かな貢献があった。

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5月2日。プレミアリーグEAST第5節の横浜F・マリノスユース戦。波多秀吾監督は1つの決断を下す。「平良は惜しいチャンスが今まであったのをなかなか決めきれなくて、彼自身も悩んでいたというか、落ち込んでいた部分もあったと思うんですけれども、ここは何か1つ変えなきゃいけないなという所で、思い切って彼を外して、他の選手にチャンスを与えて、競争を活性化させたいなと」。ここまでは全試合でスタメン起用していたキャプテンの平良に代えて、1年生フォワードの郡司璃来を抜擢。右にイジェンバ・リチャード、左に松井達誠を置く布陣で、試合に臨む。

「水曜か木曜にスタメンではないのはわかっていましたけど、いかにスタート組のためにサブ組がどれだけやれるかも考えていましたし、途中から出るにはしっかりアピールしなくてはいけないと思って、チームのためにもそうですし、自分のためにも気持ちを切り替えて、練習からやっていました」。平良はチームの勝利を信じて、ベンチでキックオフの笛を聞く。

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いきなりスコアは動く。開始11分。イジェンバのパスに反応し、ゴールを奪ったのは郡司。プレミア初スタメンの1年生が、チームにとっても今シーズンのリーグ戦初ゴールを奪ってみせる。だが、リードこそ手にしたものの、以降は相手に押し込まれる展開に。少しずつ全体の運動量も低下しつつあった63分、ピッチサイドに平良が姿を現す。

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