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サッカー フットサル コラム 2021年5月6日

対名古屋2連勝で川崎がリードを広げる。連戦ならではの面白さを満喫できた首位決戦

後藤健生コラム by 後藤 健生
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プロ野球では同一カードの3連戦が組まれる(これが「第〇節」という言葉の本来の意味)。サッカーのリーグ戦では連戦はなく、年に2回、たいていは何か月も間を開けての対戦となるのだが、今回の川崎と名古屋の連戦を見て、「サッカーも同一カード2連戦を組んでホーム&アウェーで年に4回対戦する方式を採用しても面白いかもしれない」と思った。

一部で言われているように、将来Jリーグがチーム数を減らして「プレミア化」するときには検討に値するのではないだろうか。

いずれにしても、この首位対決が川崎の連勝で終わったことによって川崎の勝点は38に達し、勝点29の2位名古屋との差は9ポイントにまで開いてしまった。しかも、すでに直接対決が終わってしまったため、名古屋としては一気に差を縮める機会がなくなってしまったのだ。

どうやら、「川崎独走」の様相を呈してきたようだ。

ただ、不気味なのは横浜F・マリノスの存在だ。順位は4位で川崎とは14ポイント差があるのだが、実はこれは見かけ上の差にすぎない。横浜FMは川崎と比べて消化試合数が3試合も少ないのだ。もし、この3試合をすべて勝ったとすれば、横浜FMの勝点は5ポイント差の34にまで伸びる。つまり、横浜FMこそが実質的な2位なのだと考えることもできる。

その横浜FMは2月の開幕戦で川崎に完敗したものの、その後は10戦負けなし。最近は攻撃の爆発力が増しており、4月24日のJ1リーグ戦、横浜FCとのダービーマッチで5対0と大勝すると、同28日のルヴァンカップではベガルタ仙台を5対2で破り、さらに5月1日にはFC東京を3対0で一蹴している。川崎と対戦した時にはマルコス・ジュニオールとエウベルが欠場していたが、今は2人のブラジル人アタッカーが好調で、さらに前田大然、オナイウ阿道がともに8ゴールずつを決めて、この2人が「点を取るための嗅覚」を身に着け始めている。

川崎とのリターンマッチは12月の第38節、つまり最終節に組まれているのでそれまでに川崎の連覇が決まってしまう可能性も大きいが、川崎はこれからACLが始まれば過密日程に苦しむことが予想される。今シーズンは幸か不幸かACLの負担がない横浜FMが勝ち続ければ、まだまだ逆転優勝のチャンスは残されている。

J1リーグは(当然のことながら)まだ終わっていないのである。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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