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サッカー フットサル コラム 2021年4月12日

上位決戦で圧巻のプレーを見せた鎌田大地。飄々としたプレーぶりは遠藤保仁を思い来させる

後藤健生コラム by 後藤 健生
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日本代表は、韓国戦で3得点、モンゴル戦では14得点を生みだしたが、その攻撃の軸になっているのは大迫勇也である。

ただ、大迫自身はブレーメンでは出場時間が少なくなっており(先日のカップ戦では久々にゴールを決めたようだが)、必ずしもコンディション面で万全ではないようにも見えた。だが、日本代表では前線でしっかりとボールを収めて攻撃の軸となって味方を使える唯一の選手だ。

日本代表の攻撃の成否は、まさに大迫に懸かっているのだ。

しかも、大迫に代わる選手がいない。FWとしては鈴木武蔵や浅野などがいるが、どちらもスピードを生かして裏に抜けるタイプのFWであり、前線でボールを収める大迫の代わりにはなれない。もし、大迫が何らかの事情で起用できないときにどするのか。それが、日本代表にとっての大きな問題点である。

しかし、もし鎌田がヴォルフスブルク戦のようなパフォーマンスをしてくれるのであれば、トップ下の鎌田にくさびのパスを送って、そこでタメを作ることができる。そして、鎌田の前に裏抜けタイプのFWを置けば、鎌田からのパスから多くのチャンスが生まれるはずだ。

あるいは、これはすでに代表ではテスト済みだが、鎌田と南野拓実をツートップとして、互いに前後に出入りすることで生かし合うこともできるはず。

つねに、大迫のワントップでなく、鎌田のトップ下を生かした裏抜けタイプを生かす攻撃ができるようになれば、日本代表の攻撃パターンも多様化できるはず。

今や、フランクフルトの攻撃陣の欠かせない駒となった鎌田大地。このまま、チャンピオンズリーグ出場権を手にして、来シーズンはさらに高いレベルの試合を経験して成長していってほしいものである。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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