人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2021年1月20日

ラグビー・トップリーグの開幕延期に想う。サッカーやプロ野球の成功は幸運によるものでしかない

後藤健生コラム by 後藤 健生
  • Line

この急激な感染拡大は、時期的に考えれば年末年始の諸行事や旅行が原因となっていることは明らかだ。政府は本来であれば、年末年始に緊急事態を宣言して、人の往来を制限すべきだったのだ。

そのように考えれば、天皇杯やルヴァンカップ決勝を多くの観客を入れて開催したのは、(後から考えればではあるが)軽率だったような気もする。ルヴァンカップ決勝の試合後には、競技場の出口付近でかなり密な状況も生まれていた。

2020年シーズンを無事に終えることに成功したことで、サッカー界にちょっとした気の緩みが生じていたのかもしれない。ラグビー・トップリーグの開幕延期は、そんな楽観論に対する警鐘だったような気がするのだ。

2月にはトップリーグが開幕し、その後、JリーグもNPBも相次いで開幕を迎えることになっている。しかし、楽観は禁物だ。

「第三波」が、今後、どのように推移するのかは分からないが、今後、ワクチンの接種がいきわたって、社会が集団免疫を獲得するまではけっして油断してはいけない。

開幕延期に追い込まれてしまったラグビーのトップリーグで何が起こっていたのか、サッカーやプロ野球でも散発的に感染者は出ていた(そのために、11月に予定されていたルヴァンカップ決勝は年を越した2021年1月に延期になった)。スポーツ界全体で、そうした情報を共有して2021年の各競技の大会が無事に実施されていくことを望みたい。

もちろん、一日でも早く満員の観衆が入ったスタジアムの風景を見たいものだが、それはワクチンがいきわたった2021年後半まで待たなくてはならないだろう。各競技団体の運営担当者の方々には本当に頑張っていただきたいものである。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ