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ドイツ生まれで、第2次世界大戦中に英国軍の捕虜となり、そのまま英国で暮らし、戦後はイングランドのマンチェスター・シティで活躍することとなったGKバート・トラウトマンが主人公の映画だ。このトラウトマンは、1956年のFAカップ決勝で負傷したままプレーを続行。試合後の検査で首の骨が折れていることが判明したという逸話で有名だ。
なにしろ、交代が認められていないのだ。他のポジションの選手ならプレーを止めさせて、その後は10人でプレーしてもいいが、GKとなるとやはりプレーを続行せざるを得なかったのであろう。
まあ、負傷した選手が重症化することを防ぐためにも、何らかの形でプレーを止めることは必要かもしれない。
だが、プレーが再開されるとすぐに倒れていた選手がむっくりと起き上がって、元気にプレーしているのを目にすると「なんで、プレーを中断する必要があったんだ」と疑問や不満を感じるのは僕だけなのだろうか?
最近はシューズの紐を結びなおしている選手がいると、レフェリーが試合を止めて待っている場面もある。昔はそんな場面では絶対にプレーを止めてはくれなかった。負傷の場合はともかく、靴の紐がほどけるというのはまさに「自己責任」なのだ。さっさとプレーを再開していいのではないか。
サッカーというのは、中断がなく、プレーが連続するところが大きな魅力なのだ。だから、レフェリーはうまくアドバンテージを取ることが要求されるし、選手が倒れてもプレーを流すべきだ。それなら、軽い負傷や靴紐直しなどではプレーを止めないですませる方法を考えるべきなのではないか。
ラグビーでは試合が続行している最中でもチームのメディカルスタッフがピッチ内に入って負傷して倒れている選手の治療に当たっている場面を見かける。その間、プレーは止められない。
まあ、ラグビーというのは激しいフィジカル・コンタクトが連続する競技であり負傷が続出するので、なるべくプレーを止めたくないのであろう。それに、ボールは人間が走るスピードより速く前に進めることができないルールなので、治療に当たっているスタッフがプレーに巻き込まれることも少ないのだろう。
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