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サッカー フットサル コラム 2020年8月10日

再開後無傷の8連勝……。川崎フロンターレがどうにも止まらない

後藤健生コラム by 後藤 健生
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その中村も間もなく40歳を迎える。そして、中村は昨年11月には左膝前十字靱帯損傷という重傷を負ってまだ復帰には至っていない。だが、今シーズンの川崎を見ていると中村憲剛の不在をまったく感じさせない。何しろ、今ではどの選手も中村憲剛ばりのロングボールを駆使できるようになっているのだ。

川崎の試合を見ていると「なぜ、この選手がそこでフリーになっているのだろう?」と不思議に思えることがあるが、それは相手より早くスペースを見つけて正確で速いパスが出せているからだ。

過密日程で行われている今シーズンのJリーグでは、川崎の選手層の厚さも大きな武器だ。再開前に負傷した小林悠は復帰するやすぐに得点を重ねているし、大学サッカー界最高のアタッカーだった旗手怜央と三苫薫がそろって加入し、2人ともすでに川崎のサッカーに完全になじんでいる。チームのスタイルが確立されているので、新しく入った選手がすぐにチームになじめるというのも、このチームの大きな特徴だ。

さらに、複数ポジションをこなせる選手も多いので選手をローテーションしながら戦うことができる。まさに、どのポジションにも複数の選手が控えているのだ。

また、「人が走るよりもボールを大きく速く動かす」という川崎のプレースタイルは暑さの中での過密日程の中では有利に働くはずだ。

たとえ、なかなか得点できなかったとしても、相手チームは川崎にスピードのあるパスに振り回されて足が止まってくる。そこで、川崎は豊富な駒を使ってさらに攻撃力を上げて仕留めることができるのだ。

さらに言えば、今シーズンの川崎はACLの負担もない。川崎がこのまま独走してしまう可能性は極めて高い。逆に言えば、今後のJリーグの最大の興味は「いつ、どのチームが、どのようにして川崎を止めるか」なのではないだろうか。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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