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サッカー フットサル コラム 2020年1月15日

監督交代によってすべてのクラブが急上昇するわけではない

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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なぜなら「首位に立っているバルサでさえ監督を代えた」「バイエルンのような強豪は決断が早い」と雇用主が誤解するからだ。新指揮官就任に伴う高揚感によって、一時的にムードがよくなるケースはある。昨シーズンのマンチェスター・ユナイテッドがいい例だ。ジョゼ・モウリーニョからオーレ・グンナー・スールシャールにスイッチすると、公式戦は10戦無敗。ただ、試合内容はポール・ポグバの好不調に左右され、気分屋のMFを失うと、スールシャールは今シーズンもほぼ無策のままだ。

監督交代によってすべてのクラブが急上昇するわけではない。アーセナルのミケル・アルテタのように正しいビジョンを持ち、クラブ特有の哲学を信じられる者を起用しないかぎり、V字回復は至難の業であることを上層部は認識すべきだ。

10節のレスター戦に0-9の記録的大敗を喫すると、サウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットルは解任間違いなしといわれたが、13節のアーセナル戦から6勝2分2敗。降格圏から抜け出してトップ10も視野に入れるとともに、チェルシーとトッテナムを1-0と完封し、憎きレスターにも2-1の勝利。チャンピオンズリーグ出場権争いをかきまわしている。復調の要因は3バックから4バックへの変更で最終ラインのサイドが空かなくなったこと、ボールサイドの寄せが鋭くなったこと、そしてガオ・チーシェン会長の信頼だ。「われわれはハーゼンヒュットルとともに闘う」

オーナーとの不和、求心力の低下など、クラブによってさまざまな理由があるとはいえ、監督を代えようとしている上層部は、もう一度足もとを見直すべきだ。総意として新監督を迎えるのか、一部の主力とサポーターのご機嫌をうかがうだけなのか。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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