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サッカー フットサル コラム 2019年7月17日

構想外でもマドリーに執着するベイル。やむをえない選択か

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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それでもベイルは残留にこだわっている。フロレンティーノ・ペレス会長と直談判し、「売らないでほしい」と訴えたという。出場機会はなくても、マドリーに留まれば高給が約束されている。ステイタス最優先の考え方なのだろう。インテル・ミラノのマウロ・イカルディも構想外を宣告されながら、「契約をまっとうし、カネももらいつづける」と開き直った。

人、それぞれに生き方がある。他人がとやかくいう筋合いではない。ただ、ちょっと寂しい。ベイルはまだ29歳。若くはないが、老け込む歳でもない。ひげは伸びたが、フットボーラーとして成長はしてない。マドリーとの契約があと二年ほど残っているとはいえ、ベンチさえ温められずに無駄な歳月を過ごして満足なのだろうか。

サマーキャンプでも、ベイルは歓迎されていなかった。マドリディスタから「役立たず」「早く出ていけ」「無駄メシ食らい」などなど、容赦ない罵声が浴びせられたという。針のむしろだ。

古巣トッテナムも、かつてのエースの帰還を望んでいない。マウリシオ・ポチェッティーノ監督が要求するハードワークに、傷だらけのベイルが付いてこられるとは思えないからだ。メディアが再三にわたってリンクするユナイテッドも、補強プランの軸を若手に切り替えつつある。

こうした状況も、ベイルがマドリーに執着する理由なのかもしれない。針のむしろだとしても、戦力外だとしても、マドリーに在籍してさえいればぜいたくな生活が保障される。一説によると、ご家族がスペインに馴染んでいるという。やむをえない選択かもしれないが……。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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