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サッカー フットサル コラム 2019年6月14日

日本以外の強豪国はすべて順調に勝点3を確保。FIFA女子ワールドカップ、上位と下位の実力差は男子の大会より大きいのか

後藤健生コラム by 後藤 健生
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そして、「まだピークではない強豪国」対「初戦を狙っている挑戦者」の戦いでは、しばしば強豪国が足元をすくわれる。

昨年のロシア・ワールドカップの初戦では、前回優勝のドイツがメキシコに敗れ、前回準優勝のアルゼンチンがアイスランドと引き分けに終わり、ブラジルがスイスと引き分け、コロンビアは日本に敗れている。そして、ここで結果を出せなかった強豪国にとって、ロシア・ワールドカップは失意の大会となってしまったのだ。

若手が多く、しかも高倉麻子監督が最後の最後までメンバーを固定せずに選手間の競争を促していたので、日本はまだまだコンビネーションも出来上がっていないのが現状だ。これから、コンディションを上げ、試合とともに連携も深まり、さらに故障で出遅れていた岩渕や阪口の状態も上がってくるはずで、大会後半にピークを持ってくることができれば狙い通りなのかもしれない。ただし、初戦が引分けに終わってしまったため、次のスコットランド戦に敗れると、グループリーグ敗退の危機にも直面してしまう。高倉監督のリスキーなチーム・マネージメントが成功するかどうか……。

さて、男士のワールドカップでは初戦で強豪が勝点を落とすことはよくあることだが、女子のグループリーグ初戦は日本がアルゼンチンと引き分けた以外には、優勝を狙える強豪国が軒並み勝利を収めている。アメリカは、タイ相手になんと13対0で大勝した。

ドイツは中国に苦戦し、オランダもニュージーランド相手にあわやスコアレスドローかと思われたが、どちらも終盤に(オランダはアディショナルタイムに)得点を奪い取って勝点3を確保した。強豪国同士は実力差が接近しており、どこが優勝するか見通しの立たない女子ワールドカップだが、上位チームと下位チームとの格差はやはり男子の大会より大きいのだろう。

ポーランドで行われている FIFA U-20 ワールドカップに至っては、最初からどこが強いのかまったくわからないまま、決勝はウクライナ対韓国という予想もしなかった対戦となってしまったのだが……。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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