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サッカー フットサル コラム 2019年3月22日

選手を自由に招集できないコパ・アメリカ。逆境を利用して新チームを作ろうという森保監督の深慮遠謀

後藤健生コラム by 後藤 健生
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Jリーグ所属の選手の場合も、自由に招集できるわけではない。

コパ・アメリカ開催期間中にもJリーグは試合が続くから、Jリーグの選手も自由に招集することはできないのだ。おそらく「各チーム1人」といった制約を受けるはずだ。5~6月にはU22代表の活動もあるから、こちらも勘案して選手を選考しなければならない。実際、3月シリーズのメンバーを見ても、ガンバ大阪(東口順昭、三浦弦太)とヴィッセル神戸(西大伍、山口蛍)以外は各クラブ1人の招集になっている。

昨年秋に日本代表監督に就任した森保監督は、親善試合5試合を通じて、ほとんど同じメンバーを招集してチームを作ってきた。

本来なら、チーム作りの初期の段階ではメンバーを固定せずに競争を促し、30~40人ほどの「ラージグループ」を作るべきなのだ。それにも関わらず、森保監督が固定メンバーでチームを固めたのは、1月にアジアカップがあったからだ。

アジアカップは、もともとワールドカップの中間年に行われていたのが、夏季オリンピックと競合するのを嫌ったアジア・サッカー連盟(AFC)が2007年大会からワールドカップの翌年に開催することにした。しかも、2011年大会以来、アジアカップはワールドカップの翌年の1月に開催されるようになり、ワールドカップ後に代表監督を交代させた国にとってはチーム作りが難しくなってしまったのだ。

アジアカップを単なる準備のための大会と割り切って考えることもできるが、日本サッカー協会はアジアカップも優勝を狙っていたし、常に勝負にこだわる森保監督としてはアジアカップに勝つために2018年秋は固定メンバーでコパ・アメリカチームを作ってきたのだ。

そのアジアカップで大迫不在の試合で苦戦を強いられたことを見ても分かるように、このまま固定メンバーで戦っていては将来の強化が難しくなる。従って、たとえば大迫が元気だったとしても、3月シリーズはこれまでの主力をはずすべき時期だったのだ。

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