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国内では、坂野旭飛(下川商)や工藤漱太(雪印メグミルク)、二階堂連(NSC札幌)、実力派の金子祐介監督(日大OB)率いる東京美装チームの岩佐勇研に渡部陸太と怪我からいち早く復調を見せた渡部弘晃など実力ある選手たちが控えている。彼らの台頭を含め、次期シーズンの日本チームは本当に楽しみでならない。
海外勢の今シーズンを振り返る
海外勢ではノルウェーのグラネルとリンビクが上位につけ、大怪我から復帰したタンデは引退。ヨハンソンは髭を落としてから少しばかり下降線、そこに上昇機運にあふれるフォルファンが戻りチーム力を上げた。
強豪ドイツチームにおいては、個人総合2位のガイガーと気迫のアイゼンビヒラーを中心にライエらでチームの底上げを果たした。ただ、実績あるフライタクとフロイントが引退。
同じく強者揃いのオーストリアチームは、クラフトが孤軍奮闘かとみられたが、ベテランでいぶし銀のごとく活躍を見せてくれたフェットナーに、若いフーバーとヘールなどでチーム力を維持、ここに2トップのひとりハイバックが故障明けで戻ってきた。
スロベニアにはペーターとセネ・プレフツ兄弟を筆頭に若手のラニセク、ザイチ、コスらが切磋琢磨している。今季の目覚ましいチーム力アップは、念願となった2023プラニツァ世界選手権を目指して強化予算がふんだんに用意された効果が結びついたものだった。
ポーランドは、エース格にあるストッフとクバツキ、ジラが健在ではあるものの低迷のシーズンを送ってしまった。若手の育成はアダム・マリシュチームコーディネーターの手腕にかかっており、来シーズンの復活に期待したい。
名門チームのフィンランドは大柄で温厚なヤンネ・バータイネンヘッドコーチの足場を固めた強化育成が始まったばかり、いましばらく時間がかかりそうだ。
来季は新ルールの導入が見られそうなだけに、新たな闘いが待つW杯シーンといえるだろう。それには夏場からの入念なトレーニングをかしてもなお、ひたむきに進むことが肝要だ。そして久方ぶりの札幌W杯開催においてエース小林陵侑による連勝と、同僚佐藤幸椰との魅惑のワンツーフィニッシュなど日本チームの活躍に早くも期待をしてしまう。来シーズンのジャンプシーンも目が離せないこと間違いないだろう。
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