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スキー コラム 2022年3月15日

W杯個人総合覇者への道 │ スキージャンプ2021/2022

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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間違いなくハイレベルな闘いとなるシーズンエンド

2018-19年シーズン以来となる個人総合が見えてきた小林陵侑

さて、今週末に楽しみなのが、オーベルスドルフ(ドイツ)のフライングヒルW杯だ。
せり上がるランディングバーンの周りに観客席と放送席が立ち並びオーソドックスで歴史あるオールドスタイルなジャンプ台。無論クーリングシステムは設置されている。あのラージヒルの台からは平場にあるクロスカントリースキーコースを横目に20分程歩いて、うっそうと茂る木々の裏手に回っていくと、ドーンとその台はそびえ立っている。これこそが伝統のフライング台だと、見た瞬間に胸が熱くなってくるのだ。

そして最終シリーズはプラニツァ(スロベニア)のフライングW杯。小林陵侑はかつて252mという偉大なるバッケンレコードを記録。それは更新できるであろうが、個人総合優勝を見据えて適度な飛距離をマークするパターンで、確実にW杯個人総合を取りに行くことも考えられる。ここは春先の暖かさの中、ビールやらシュナップス三昧の春爛漫なファンがたくさんいて、好調の地元スロベニア勢を後押しする。そこで表彰台中央に立ってしまうのも実に格好いい。

W杯個人4試合を残して首位イエロービブの小林陵侑は現在1,478ポイント。それに続く2位のガイガー(ドイツ)が1,420ポイントというマッチレース状況。その差は僅かに58ポイント。どちらもフライングジャンプには強く、互いに有数の飛躍技術を持つ歴戦の雄である。まさしくハイレベルな闘いが予想される。

佐藤幸椰の飛翔にも期待したい

そして、ここにきて絶好調、小柄ながら前進のばねを上手に使って伸びていくクラフト(オーストリア)の存在も気になってくる。上位2人に割って入ることが可能なクラフトのジャンプは果たしてどちらに優位に働くのであろうか。
さらには勢いあふれるスロベニアチームの大御所ペテルを筆頭に弟のセネ、ティミ、アンツェらが、ここぞとばかりに束になって襲いかかってくるだろう。ただ小林陵侑は、欧州勢に負けないぞと跳ね除け、果敢に飛距離を伸ばしてくるに違いない。そしてそこには、いぶし銀的存在の佐藤幸椰(雪印メグミルク)が、おや、わたしを忘れては困るとシニカルな笑みでぶっ飛んでくる構図が見えてきたりする。それはなかなか楽しめるシーンだ。

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