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DMはここまで2戦しか行われておらず、女子は日本の柳本理乃も含め5選手が表彰台に上がっているので、ランキング上位のポイント差は大きく開いていない。4位のカイ・オーエンズ(USA)も100点であり、誰がトップとなってもおかしくない状況だ。そのなかで、ただひとり2度表彰台を経験し(3位と優勝)、かつ勢いのあるアンソニーがもっとも有利であることは確かだろう。
DMではMOほどのリザルトを残せてない川村は、63点で10位なので、数字の上ではまだ総合首位の可能性は残してはいるものの、それは他の上位選手が軒並みDNF、DNSとなった場合に限られる。
なお、FISは3月1日に、ウクライナに侵攻したロシアと、それを支援したベラルーシの選手について、主要大会への出場を今シーズン中は認めない旨を発表した。つまり、五輪メダリストでもあるDM3位のスミルノワはチャンスが絶たれるかたちとなりそうだ。
頂点に立つ可能性があるのはキングズベリーと堀島だけ
●男子モーグル総合ポイントTOP3
1 ミカエル・キングズベリー(CAN)572点
2 堀島行真(JPN)560点
3 ウォルター・ウォルバーグ(SWE)345点
北京五輪のメダルを獲得した3名が、現在の男子モーグルの3強であることは間違いない。ただし、すでにW杯MOではウォルバーグに総合首位の可能性はなく、キングズベリーと堀島のいずれかが、その座を得ることになる。両者の差はわずか12点。つまり、優勝(100点)と2位(80点)、3位(60点)との点差より少ない。仮に次のヴァル・マレンコ大会でキングズベリーが優勝した場合、堀島はそこで2位、メジェーブ大会で優勝しても、同大会でキングズベリーが2位になったらポイントで負けてしまう。それだけ、ギリギリの戦いが強いられているのだ。もう一点、現在総合4位が杉本幸祐である点にも着目したい(299点)。杉本には総合トップ3入りの可能性が残されており、堀島以外の日本の男子選手としては歴代最高のポジションにいるのである。
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