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スキー コラム 2022年1月17日

1月はクラシックレースの季節。激化するタイトル争いと日本選手の明るいニュース | アルペンスキー FIS ワールドカップ 2021/22

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マドンナ・ディ・カンピリオの急斜面を攻める小山陽平。初のカップポイント獲得を8位という予想以上の順位で飾った

また、キッツビューエルのスラローム第5戦では相原史郎(東海大学)がワールドカップにデビューする。1月半ばに行なわれたヨーロッパカップで11位、8位と好成績を連発。ワールドカップの出場条件であるFISポイントランキング150位以内という基準をクリアしたことで、ゴーサインが出たのだ。21歳の誕生日の3日後となるデビュー戦。果たしてどんな滑りを見せてくれるのか注目したい。

ヨーロッパカップでの快進撃でランキング急上昇。相原史郎がいよいよワールドカップの舞台に上がる。写真は昨シーズンの野沢温泉カップ

一方女子の戦いも興味深い。現状ではトップのミカエラ・シフリン(アメリカ)をペトラ・ヴルホヴァ(スロバキア)が追いかける展開で、総合優勝争いは2人の一騎討ちのようにも見える。しかし、2人が得意とするスラロームとGSは、すでに大半のレースを消化。反対にダウンヒルとスーパーGはまだ多くを残しており、スピード・レーサーたちの追い上げが充分に可能。とくにダウンヒルを3戦全勝、スーパーGも4戦2勝と2位1回のソフィア・ゴッジャ(イタリア)が絶好調で、この勢いが続けば、シフリン、ヴルホヴァとの差は一気に縮まってくることが予想される。

総合でトップに立っているミカエラ・シフリン。シュラドミングのスラロームで優勝し、この種目通算47勝目。1種目の勝利数でインゲマル・ステンマルクの記録を抜いた

もっとも、実のところ二人は高速系にも大きなポテンシャルを持つオールラウンダー。とくにシフリンは、今季のスーパーGで2度3位になっており、いざとなればダウンヒルの表彰台も狙える力がある。勝負がもつれてくれば、高速系レースにも全力で挑むはず。おそらく総合優勝争いはシーズン終盤、さらにヒートアップすることだろう。

高速系種目で圧倒的な強さで突っ走るソフィア・ゴッジャ。シーズン後半には総合優勝争いに絡んでくるだろう

日本チームでは、腰痛のため出遅れていた安藤麻(日清医療食品)が、年末からレースに復帰した。痛みは依然消えておらず、1日に滑れる本数も限られる状態。常に自分を追い込むタイプの安藤には、ストレスの溜まる日々だったようだが、1月13日にシュラドミングで行なわれたスラローム第7戦で今季初のワールドカップポイントを獲得した。まだ本調子とは言い難く、タイム差も大きくつけられたものの、これを切っ掛けに再び上昇に転じて欲しいところだ。

腰痛で出遅れた安藤麻が徐々に調子を上げてきた。シュラドミングの難コースを攻略し今季初めてワールドカップポイントを獲得

さらに、国内強化指定ながらワールドカップ挑戦中の向川桜子(富士フィルムBI秋田)がリエンツ(オーストリア)のスラローム第4戦で27位となったことも明るいニュースだ。

国内強化指定という厳しい立場ながら、少ないチャンスを生かしてついにワールドカップで結果を残した向川桜子

彼女にとっては初、20歳でのワールドカップデビュー以来、9年27レース目での初ポイント獲得。その後、コロナの検査で陽性反応が出たため、ザグレブ、シュラドミングは欠場となったのが悔やまれる。

文:田草川 嘉雄

SKI GRAPHIC

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