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2週間で4種目8レース 怒涛のイタリアシリーズに注目 | アルペンスキー FIS ワールドカップ 2021/22
SKI GRAPHIC present’sアルペンスキーコラム by SKI GRAPHIC話は前後するが、土曜日に行なわれたGS第2戦にも触れておくと、こちらも非常に難しいレースだった。前日までに約50cmの新雪が積もり、夜を徹した懸命の整備でコースを掘り起こしての競技開始。下地は硬かったものの、やはりコースは荒れ、複雑にねじれた癖のある急斜面は例年以上に難度が高かったようだ。かつての“ミスターGS”テッド・リゲティが「このコースには、GSらしくのびのびとスキーを走らせる部分がまったくない」と嘆いたように、細かなターンと斜面変化への対応に追われるせわしないGSとなり、多くの選手を苦しめた。そんななかで高い技術で勝利をつかんだのは、マルコ・オーダーマット(スイス)。今季初めて表彰台に立ったディフェンディング・チャンピオン、アレクシー・パントュローを0秒59差で2位に抑えて今季3勝目をあげた。GSでは開幕戦に続く連勝だ。3位はマニュエル・フェラー(オーストリア)が入り、GSでは自身2度目の表彰台となった。日本選手は加藤と石井智也(ゴールドウインSC)が出場した。レッヒのパラレルレースで27位となり初のワールドカップポイントをあげた加藤が、得意のGSでどう戦うか注目されたが、カットラインに0秒88、トップとは4秒13遅れの46位に沈んだ。日本選手には珍しく緩斜面を得意とする彼にとってこのコースは相性が悪く、さらに荒れた雪面にも悩まされ予想外の惨敗となってしまった。
石井は、2年ぶりのワールドカップ復帰だったが、オーダーマットから4秒65遅れの50位。5年前には2本目クオリファイに100分の1秒差に迫ったコースだけに期待が集まったが、出場64人中60番というスタート順の不利を覆すことはできなかった。
GSで期待される加藤聖五だが、ヴァル・ディゼールのコースは惨敗。次のアルタ・バディア2連戦で真価が問われる
さて、男子のワールドカップは、今週からイタリアシリーズに突入。12月のハイライトともいえるこれから年末にかけて、主にイタリアのドロミテ山塊のスキー場で開催される。
12月17日(金) ヴァル・ガルディナ スーパーG
12月18日(土) ヴァル・ガルディナ ダウンヒル
12月19日(日) アルタ・バディア ジャイアント・スラローム
12月20日(月) アルタ・バディア ジャイアント・スラローム
12月22日(水) マドンナ・ディ・カンピリオ スラローム
12月28日(火) ボルミオ ダウンヒル
12月29日(水) ボルミオ スーパーG
12月30日(木) ボルミオ スーパーG(レイク・ルイーズ代替)
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