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スキー コラム 2021年11月26日

男女ワールドカップ序盤の戦い~鍵を握る北米シリーズ。総合優勝を狙う実力者たち~|アルペンスキー FIS ワールドカップ 2021/22

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ディフェンディング・チャンピオンのアレクシー・パントュロー。本来の強さを取り戻すのいつ?

この北米シリーズでは、ダウンヒルとスーパーGが2レースずつスケジュールされている。いよいよ高速系スペシャリストの登場だ。ベアト・フォイツ(スイス)、ヴィンセント・クリーヒマイヤー(オーストリア)、ドミニク・パリス(イタリア)、アレクサンダー・オーモット・キルデ(ノルウェー)といった30代の選手が強いのが高速系種目の特徴だが、そんなベテランのスペシャリスト勢にパントュローやオーダーマットのオールラウンダーがどこまで食い下がるか。とくにパントュローは、過去13年間のキャリアのなかで5レースしかエントリーしたことのないダウンヒルに久々に出場する模様。30歳にして新たな挑戦をする彼のダウンヒルにも注目したい。

一方の女子は、昨シーズンの総合チャンピオン、ペトラ・ヴルホヴァ(スロヴァキア)を中心に、2015/16シーズンのチャンピオン、ララ・グート・ベラミ(スイス)と過去3回の総合優勝を誇るミカエラ・シフリン(アメリカ)の三つ巴の争いになりそうだ。

レヴィでのスラローム連戦を連勝したペトラ・ヴルホヴァ。総合連覇に向けて好スタートを切った

シフリンは、セルデンのGS開幕戦を制し、レヴィのスラローム2連戦では2レースとも2位。ヴルホヴァは、GS開幕戦3位の後、レヴィのスラロームで連勝。ふたりはまったくの同点で総合トップタイ(11月25日現在)に立っている。また、グート・ベラミは開幕戦を2位で終えた後はレースに出ていないが、その滑りを見る限り調子は悪くない。本来得意とするスーパーGやダウンヒルが始まれば、一気に得点を伸ばしてくることだろう。

ララ・グート・ベラミはまだ1レースのみの出場だが、調子の良さを開幕戦2位で証明済み

男子同様、女子のワールドカップも、北米に舞台を移す。今週末にキリントン(アメリカ)でGSとスラロームの技術系、翌週はレイク・ルイーズでダウンヒルとスーパーGの高速系と4種目を1レースずつ行なう。キリントンは、シフリンにとって第2の故郷ともいえる地。近くに住む最愛の祖母がレース会場に駆けつけ、孫娘を応援することを楽しみにしていたホームレースでもある。祖母は2年前に亡くなったが、それでだけにシフリンは、特別な思いでキリントンの2レースを戦うことだろう。腰の状態が万全ではないものの、ホームレースではいつも以上の力を発揮するシフリン。レヴィでは絶好調ヴルホヴァの勝利を潔く称えたが、キリントンでは逆襲を狙うはずだ。

セルデンのGS開幕戦勝利で、ワールドカップ通算勝利数を70の大台に乗せたミカエラ・シフリン

そんな3人の女王たちが、激突する北米シリーズは例年以上に、スリリングなレースとなるに違いない。

文:田草川 嘉雄

SKI GRAPHIC

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