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ターン、エア、スピードとすべてが世界のトップレベルにいる堀島の唯一最大の弱点といえるのが、「相性の悪い斜面だと失敗する」ということだ。これは、世界中のどんなバーンでも同じように……実際は異なる技術を用いながら、パーフェクトな滑りを見せるキングスベリーとの大きな差である。コロナ禍によりオフシーズンの雪上トレーニングを積めなかったハンデもあった今季、堀島はその差を埋められなかった。
ただし、世界選手権DM3位など明るい材料がなかった訳ではない。何より本人のモチベーションは落ちていない。エアの難度アップも順調に進んでいるようだ。
北京五輪シーズン、1440を完璧マスターしつつ、ワンランク上の斜面対応力を身につけたニューバージョンの堀島行真の登場に期待したい。
W杯自己最高位を記録した杉本が2番手の立場を堅守。待たれる“銅メダリスト”原大智のカムバック
無敵の絶対王者は欠場前と同じ状態に戻る。W杯2戦、世界選手権2戦と今季出場した全レースで優勝したのだ
最後に堀島以外の日本勢男子についても確認しておこう。誇れる結果を残したのが杉本幸祐だ。ディアバレー大会MOで決勝進出(11位)を果たした杉本は、DMでは自己最高位の4位を記録した。これは大きな自信につながっただろう。だが、W杯での総合順位は15位であり、堀島に追いつくには超えなければならない壁はいくつもある。
また、昨季のW杯で最高位6位というリザルトを残した新鋭・松田颯は、今季はいいところナシ。開幕戦の21位が最高で、総合43位だった。負傷明けの藤木豪心は、年明けからの出場となったが決勝進出はゼロの総合40位。不調の松田に代わり、世界選手権代表に選出された小山貴史は、イドレでの第3戦DMでファイナル進出もあったが総合33位。小山にとっては2度の海外遠征は経験値アップにつながっただろう。
もうひとり、日本チームに気になる人物がいる。平昌五輪の銅メダリストで、競輪選手との二刀流で活動を続ける原大智だ。原は強化指定選手ではあるものの、今季のW杯に出場するにはFISポイントを獲得する必要があった。そのため、2020年11月に行われたFISのオープンレースに2戦出場し、8位と4位になっている。結局、いろいろと制約が多い中でW杯復帰が実現しなかった原だが、3月20日に富山県のたいらスキー場で開催された全日本選手権MOに出場し、4位に入った。女子に比べると男子は選手層が厚いとは言い難く、実績のある原が本格的に戦列復帰となれば大変に心強いところが、果たしてどうなるか? 彼がどんな選択をするのか?
杉本は着実に力を着けている。W杯4位という自己最高位を、さらなる飛躍のきっかけとしたい
2022シーズンのW杯は通例通りなら2021年12月の開幕だ。その時に世の中の状況がどのようになっているかはまったく予想できないが、次のスキーシーズンへのカウントダウンはすでに始まっているのは確かである。
文:Bravoski(ブラボースキー)
STEEP
スキー・スノーボードの本質を追いかけるWEBメディア。90年代からフリースタイルスキーを追う編集部による、モーグルW杯の見どころを紹介。サイトでは様々な情報を更新中。https://steep.jp/
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