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八方らしい風に翻弄された4日間 難コンディションを制したのは?
「TOYO TIRES FREERIDE HAKUBA 2021」コース。
大会斜面は写真の通り。
八方尾根スキー場のトップから歩いてアクセスする大会斜面「崩沢」。スタート地点の標高は1,790m、ゴールは1,420m、距離約500m。最大斜度は45度になる東斜面。ここはスキー場の管理区域外であり、2020年に行われたFWT開催斜面から100mほどスタート位置を下げた場所でもある。
ここを舞台に1/12〜15の4日間の期間中にコンディションを見計らって大会が催行された。
降雪はないものの、吹きつける風によって、ちょっと先の視界もご覧の通り。
この4日間は1月の白馬らしく目まぐるしく天気が変化した。標高1,400m以上は連日に渡って強風が吹きすさび日射はあれど、うっすらと雲が滞留し、大会斜面の全容を見ることは難しい状態。風が斜面を叩き、日射が雪の状態を変え、場所によっては表面が非常に硬くなるなど、雪のコンディションを難しくしていった。
一度は13日(水)に開催を予定し、強風が吹くなか、選手もスタート地点で待機していたが、風と視界不良により順延。日々安全管理チームが夜明け前から現場で状況を観察しながら、安全に大会を開催できるタイミングをひたすら待ち続けた。
選手やスタッフの移動のために早朝からリフトが稼働し行動を開始。
そして大会期間最終日を迎えた15日(金)。
夜が明け始めると北アルプスの山並みがくっきりと表れ荘厳な雰囲気に。
夜半から風も収まり、雲ひとつない天気に恵まれた。早朝6時から選手たちはスタートゲートヘ向かい、滑走順によって斜面状況の優劣がなるべくでないよう、明るくなった7時20分からスノーボードから競技が開始された。
日が上りあたりを赤く染めるモルゲンロードがはじまった。
大会斜面、稜線上は風に叩かれ非常に硬め。
大会斜面の上空から見たコース。
そこから沢へ入っていくと場所によって、柔らかい雪と硬い斜面がミックスされた雪の状況だ。
ライダーズライト側には沢になっており、ジャンプポイントがいくつか点在し、下部には急斜面の岩場。ライダーズレフトは地形の変化というよりスティープな斜面が続いている。
各選手はそれぞれにアルペンやスキー・スノーボードクロス、モーグル、スロープスタイル、ハーフパイプ、フリーライドなどさまざまなバックボーンを持っており、培った総合滑走能力を駆使して斜面を降りてくる。そこにきて、斜面は時間によってコンディションが刻一刻と変わり続ける。
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