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ジャルストロムが堀島と並ぶポジションに 川村はすでに表彰台が定位置か?
第3戦終了時点で、特筆すべき存在はまず、開幕戦と第3戦で表彰台をゲットし、現在総合2位にいるジャルストロムだ。これまで表彰台経験は1度しかなかった27歳の選手が今季は絶好調なのだ。もし、第3戦のビッグファイナルが行われ、勝っていれば総合1位になっていたことになる。過去にもドミトリー・ライヘル(カザフスタン)が20代の後半になって表彰台の常連に浮上した例もあるので、この選手が今シーズンの優勝候補の一角となったとしても不思議ではないのだ。
女子はやはり川村の存在が光る。彼女は斜面対応力が優れているのか、あまり苦手そうなコースがない。これはまさに、総合優勝を狙う選手に求められる特性である。川村こそ、“ポストラフォンの最右翼”と断言してもいいだろう。
3戦中、表彰台に2度上がったのはジャルストロムだけ。W杯でのキャリアは11シーズン目である
堀島は現段階でイエロービブを身に着ける立場であるが、2戦連続で表彰台を逃したのは痛い。2月の北米ラウンドでの雪辱に期待したい。
秋田たざわ湖大会がキャンセル 残る5戦は濃密度120%に
最後に、今後の展望についてまとめたい。まず、残念なお知らせがある。3月に2戦が予定されていたW杯秋田たざわ湖大会のキャンセルが発表された。大会組織委員会はギリギリまで開催を模索していたというが、新型コロナウイルスの感染拡大により断念せざるを得ない状況だったようだ。なお、引き続き、'22シーズンの大会開催については準備を進めていくという。また、北京五輪のプレ大会として中国で行われる予定だったフリースタイルの世界選手権も中止が決まった。
もともとスケジューリングされていた、ロシアでの大会がシーズン前にキャンセルとなっていたこともあり、残された今季のW杯は、2月のディアバレー2戦とカルガリー2戦の北米ラウンド4戦、そして、3月のアルマトイ(カザフスタン)での最終戦のみという寂しい状態になってしまった。今後の大会も状況次第ではキャンセルとなり、その時点のランキングがシーズンの総合順位となることもあり得る。
また一方で、各国とも今季は北京五輪代表選考の対象シーズンのはずである。つまり、総合上位と五輪出場を狙う選手には、失敗が許されないシチュエーションであり、一戦ごとの価値はこれまでより格段に上がっているのだ。
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