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スキー コラム 2020年12月22日

変則スケジュールとコロナ禍に翻弄されるワールドカップ 男子スラロームもようやく開幕

SKI GRAPHIC present’sアルペンスキーコラム by SKI GRAPHIC
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GSとSLのディフェンディング王者・クリストッファーセン。今季はまだ調子が上がらず、表彰台はパラレルGSでの2位のみ。中盤以降の立て直しに期待。

昨シーズン、スラロームで3勝をあげたクレモン・ノエルは、にいがた湯沢苗場大会でワールドカップのGSに初出場。今季もサンタ・カテリーナのGS2連戦にスタートしている。今のところ2本目に進出したレースはないが、技術の幅を広げようと新しい姿勢を見せていることには注目したい。12月21日にはヨーロッパカップのスラロームに出場し、2位ステファノ・グロス(イタリア)に0秒61差をつけてあっさりと優勝。スラロームの調整も順調のようだ。

スラロームでの安定感はナンバーワンのクレモン・ノエル。今季はGSにも挑戦し、新しい姿を見せてくれそうだ。

同様に、ダニエル・ユールも今季からGSにエントリー。サンタ・カテリーナの第2戦では25位に入り、この種目での初ポイント獲得を果たしている。SNSでの発言を見る限り、今後もGS出場を続けるか決めかねているようだが、まずはアルタ・バディアのGSのスタートリストに彼の名前があるかに注目しよう。

昨シーズンはSLで3勝をあげたが、わずかのところで種目別タイトルを逃したダニエル・ユール。初のタイトル獲得に向けて意欲充分だ。

この他にマークすべき選手には、ノルウェーの20歳コンビ、ルーカス・ブローテンとアトレ・リー・マッグラスがあげられる。ブローテンはセルデンのGS開幕戦でワールドカップ初優勝を果たした後、やや鳴りを潜めているが、昨シーズン、キッツビュールのスラロームで1本目ベストタイムを記録したように、若さの勢いは侮りがたい。調子を取り戻せば中盤以降のワールドカップで中心的存在になるかもしれない。

そして、気になる日本チームだが、男子は今のところGS、スラロームともに出場枠はひとつのみ。ここまでのGS3レースとパラレルGSは加藤聖五(野沢温泉SC)が出場したが、いずれもポイント獲得には至っていない。ただ、トップとのタイム差では着実に成長のあとは見られる。あとはレースの流れをつかみ、巡ってきたチャンスをつかめるかどうか。スタート順の不利は否めないが、立ちはだかる世界の壁を乗り越えて欲しい。

ワールドカップへの本格参戦2シーズン目の加藤聖五。まずは1本目30位の壁を越え、日本チーム復活の突破口を開いてほしい。

一方、10日間の隔離の後、PCR検査でいったんは陰性が確認され、アルタ・バディアのスラロームに出場予定だった小山陽平。しかし、ワールドカップ出場のためのPCR検査で陽性反応が出たため、急遽出場を断念した。現在は無症状で自主隔離中。活動再開は再び陰性が確認されてからになる。ワールドカップには、年明け1月6日に行なわれるザグレブ(クロアチア)のスラロームから参戦予定だ。その間は加藤がスラロームにも出場するが、彼がこのチャンスをいかしてポイントを獲得し、WCSL(ワールドカップ・スターティングリスト)で60位以内に入れば、日本チームのスラローム出場枠が1つ増える。したがって、小山の無念を晴らす意味でも、加藤自身の道をひらく意味でも重要なレースとなるだろう。

文・田草川 嘉雄

SKI GRAPHIC

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