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スキー コラム 2020年3月2日

カザフスタンで堀島優勝も、絶対王者が次戦でV9を決める ラフォンはDMで転倒も3連覇を決め、ロシアでも余裕の勝利

ブラボー!!モーグル by STEEP
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カザフスタン、ロシアでの2戦が終わり、W杯は最終コーナーをまわった段階に。そして、秋田たざわ湖大会DMが中止により第9戦となったカザフスタン・シムブラック大会で女子の、第10戦ロシア・クラスノヤルスク大会で男子の総合優勝が決まった。まずは、ともにDMとして行われたその2戦の展開を振り返ってみたい。

同じく8連覇を果たしていたアルペンスキーのマルセル・ヒルシャー(AUT)が引退。キングズベリーのW杯9連覇はすべてのスキー競技を通じて新記録となる


2戦連続でDMならではのハプニング発生も、男女の総合Vが決まる

 

第9戦カザフスタン・シムブラック大会は、固めのコブに苦戦する選手が目立ち、ランキング1位を走るペリーヌ・ラフォン(FRA)とミカエル・キングズベリー(CAN)がいずれも優勝を逃すという結果となった。  女子のセミファイナルに進んだのは、片方のブロックがラフォンとジャエリン・カーフ(USA)。もう片方のブロックは住吉輝紗良(JPN)とジャカラ・アンソニー(AUS)だった。ここで、ラフォンがまさかの転倒し、持ち味であるスピード感のある滑りをみせたカーフが勝利。そして、途中でバランスを崩した住吉をアンソニーが降した。ファイナルでは、またも高速ランを見せたカーフがアンソニーを圧倒し、今季初優勝を決める。なお、ラフォンは3位決定戦で住吉に勝って体裁を保ち、アンソニーが決勝で敗れることで総合3連覇が決まった。

男子セミファイナルでは、地元優勝を狙っていたドミトリー・レイヒャード(KAZ)が第1エアがオーバー気味になりバランスを崩し、キングズベリーが勝利。また、堀島はほぼノーミスで滑り、今季急成長中のローラン・デュマス(CAN)に貫禄勝ち。

 

ビッグファイナルは、昨季の秋田たざわ湖大会DM以来となるキングズベリーと堀島の直接対決となった。ここで、キングズベリーは約1年前の同じ場面の再現を狙い、第1エアで超高難度エア・コーク1440を見せた。しかし、その後の展開が前回と違った。ランディング後にバランスを崩すのだ。結果、スピードで上回った堀島が、今季3勝目を飾り、極めてわずかながら総合優勝の可能性を残した。なお、堀島は昨季も同じ会場でのDMで優勝している。

ロシアのクラスノヤルスクに舞台を移した第10戦は、女子は順当、男子は波乱ありのストーリーに。  女子のビッグファイナルはラフォンとアンソニーの対決に。前回大会で転倒したラフォンは、またいつもの彼女に戻り、今季8度目のVを達成する。

男子はベスト16でまさかの展開があった。堀島行真が、その時点で総合ランキング16位のトーマス・ガーケン-スコフィールド(GBR)のスピードに追いつけず、敗れたのだ。

このスコフィールドは、'18季からW杯に出場している堀島と同じ22歳の選手で、これまでのベストリザルトは今季第3戦タイウー大会DMの4位だ。サプライズを起こしたスコフィールドの勢いは以後も止まらず、クォーターファイナルでも勝利すると、セミファイナルでは強豪・ベンジャミン・キャヴェ(FRA)にも勝った。そして、ビッグファイナルではキングズベリーと激突。ここではさすがに貫禄負けといった印象だったが、2位をゲットし、世界に名前を売ることに成功した。

なお、キングズベリーはこの大会の結果で、前人未到&空前絶後のV9を決めた。未だ衰えることのない絶対王者は、いよいよ10連覇を現実的なものとした。

ヒゲがトレードマークのスコフィールド。イギリスの選手が表彰台にあがるのは珍しい

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