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スキー コラム 2020年2月7日

日本がめざす2トップ

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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札幌大倉山ラージヒルが得意で予想通りにあっさりと勝利し、あたり一面に笑顔を振りまいてやまないクラフトには日本人ファンがたくさんいる。

日本選手では、過去にビリンゲンとクルムで優勝している葛西紀明(土屋ホーム)に今季の出場がみられないのが残念である。が、そこは実力の世界、本人は気持ちを切り替えて国内の試合を回り、再度の浮上を狙っている。
札幌大会、前日練習で手ごたえを感じていた葛西紀明だったが予選55位。再度W杯メンバー入りをかけ巻き返しを図る。

ほかの日本チームでは大器の予感があり、およそ3年の月日をかけて育成された佐藤慧一(雪印メグミルク)が自己最高12位を記録して、それはもう伸び盛りそのもの、意気揚々とヨーロッパへ渡っていった。

今シーズン中盤から後半にかけて、ポーランドチームは盛大な観客が大声援を送り、そのなかで英雄ストッフが優勝。観客が歓声に沸いた地元のザコパネを経て疲労困憊モードにあったクバツキ、ジラ、ストッフは、この2月から3月にかけての欧州での戦いは心を落ち着かせて臨むことができるため、上昇が見込まれる。
またヨハンソンやフォルファン、タンデ、新鋭のリンビクなど有力選手が揃うノルウェーは3月のロウエア(RAW AIR)までパワーを温存するプランか。いわばマイペースな調整とまずまずのジャンプで札幌の2試合を無難におさめていたようでもある。
そして嬉しいことに絶対的王者として世界に君臨したシュリレンツアウナー(オーストリア)も30歳を超えて来日、懐かしそうに気張って飛んでいた。 また団体戦ではしばしば上位入りするスロベニアはベテランのプレフツに加えてザイチとラニセクらの若手が今後うまくかみ合ってくることであろう。
日本チームはW杯個人総合優勝者の小林陵と今季W杯2勝の佐藤幸を2トップに据えて、その各人の個性を生かしつつ様々な育成とチーム強化の戦略がみられる。 願うことなら、国別対抗において2000年前後におけるあの偉大な時代の輝きを再び、表彰台の中央に大人数で昇り歓喜に包まれるシーンを観たいものだ。
今季3勝ながら、ここ10戦は優勝から遠ざかっている現在ランキング4位の小林陵侑。連覇を目指し後半戦に巻き返しを期す。


文:岩瀬 孝文

岩瀬 孝文

ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。

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