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スキー コラム 2020年1月14日

インスブルックの憎い風

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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さて、今シーズンおおきく注目を浴びていた小林陵の背景をみると、立ち上がり得意のオーベルスドルフこそ盤石なまま優勝、ここまでは良かった。

しかし2戦目ガルミッシュ・パルテンキルヘン(ドイツ)では、ガイガーに勝たせたいと願うドイツの有形無形な圧力があり、結局は新鋭のリンビク(ノルウェー)に優勝をさらわれていくあたりはなんともはや。そのときに、なんと期待の小林潤志郎(雪印メグミルク)がスーツ失格の憂き目にあう。これをものすごくうがった見識でいえば日本チームの動揺を誘い、はたまた兄の潤志郎を心底慕っている陵侑のメンタルに大きな影響を与えるための巧妙な手段とまで想定されて。

ただ、そういうことはままあること。それがW杯スキージャンプにおけるいわば醍醐味でもあり、これらに打ち勝ってこそ超一流ジャンパーの証明なのである。

兄・小林潤志郎(右)と弟・小林陵侑(左)


本来であれば、ジャンプ週間後の1月から2月にかけてフライングジャンプに強みを持つ、偉大なレジェンド“カミカゼカサイ”葛西紀明(土屋ホーム)が、昔あの秋元正博選手が大転倒して大けがを負った敵を討ち優勝を遂げたクルム、バド・ミッテンドルフ(オーストリア)で再びFH表彰台へとの熱き思いがほとばしるのだが。

小林陵の金メダルが期待された前年のゼーフェルド世界選手権でも、今回のジャンプ週間においても強者カサイの姿がJPNチームになかった。これであれば他国強豪チームは、若さあふれる日本に圧力をかけてやれとなる。そういうシーンがいとも簡単に想像できた。

レジェンドの復活はなるのか!?



ほかの日本選手では実力上昇でついにW杯初優勝した佐藤幸椰(雪印メグミルク)と、ともに岡部孝信コーチの指導を受けて大成した佐藤慧一(雪印メグミルク)の台頭が著しく、さらにはベテランの伊東大貴(雪印メグミルク)も現在しっかりと復活の道を歩んでいるのが、攻勢を持って迎えられている。

また独立独歩なジャンプ選手活動を始めた中村直幹(東海大札幌SC)とコンチ杯から実力で這い上がってきた竹内択(チームTAKU)の躍動ジャンプも見応えがある。

若手の台頭が著しい今季の宮平ジャパン。佐藤幸椰(右)、小林陵侑(中)、佐藤慧一(左)



だからこそ、この2月に地元開催となる札幌W杯では連日表彰台に上がり世界中にチームJPNの底力を見せつけてやりたい。

さあ、どこまでも突き進もう信頼の宮平ジャパン。


※1 サッツ=スキージャンプ競技の踏み切り。

文:岩瀬 孝文

岩瀬 孝文

岩瀬 孝文

ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。

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