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頑張れ宮平ジャパン
これからの日本チームにおいて、ジャンプ週間のタイトルとW杯個人総合優勝と、ゼーフェルド世界選手権団体銅メダルという輝ける実績を残した宮平秀治ヘッドコーチに、大きな期待がかけられる。
それは過去において5~6年以上に渡るアシスタントコーチの経験と、その間に習得したドイツ語と各国コーチとの親交に勝負の綾と駆け引きまでを熟知した手腕がある彼のこと。それらを息づかせるようにバックアップしていきたい。
「欧州勢に対抗していくにはチーム力を上げていかなければなりません。それにはコンチネンタル杯に将来性ある若手選手を積極的に送り込みたい。そこで経験を積んでポイントを取り、そこからW杯昇格をめざすことが大事なのです」
チームの底上げと選手層の厚みを増していくためにはW杯のひとつ下、コンチネンタル杯に出場し、若手へのチャンスを広げていくことが肝心である。
何はともあれ、今シーズンしっかりとした成績を打ち出したジャンプチームに対するフォローを万全にしていくことが望まれる。
国内の高校生や若手選手にチャンスを与えるのも一策、ひいては試合経験豊富な葛西選手などベテラン選手と新人の混成となるチームづくりが望ましい場面もあるはずだ。
宮平ジャパンが、世界最強をめざす魅惑のジャパンチームになるのは、もうすぐ。
指導者と選抜された選手たちとがゆっくりと対話を重ねながら、一歩ずつ構築されていく新しいチームづくりで、世界のトップを走り行く、それを心落ち着けて待ちたい。
コーチボックスの宮平秀治ヘッドコーチ
小林陵侑の獲得タイトル
・W杯個人総合優勝(日本選手初優勝)
・W杯個人戦13勝(日本選手歴代3位)
・ジャンプ週間個人総合優勝
・ビリンゲン5個人総合優勝
・ロウエアー個人総合優勝
・フライング個人総合優勝
・プラニツァ7個人総合優勝
ほっとした笑顔で記者に囲まれる小林陵侑
W杯個人総合成績
1. | 小林陵侑(土屋ホーム) | 2085 |
2. | シュテファン・クラフト(AUT) | 1349 |
3. | カミル・ストッフ(POL) | 1288 |
4. | ピオトル・ジラ(POL) | 1131 |
5. | デビット・クバツキ(POL) | 988 |
6. | ロベルト・ヨハンソン(NOR) | 974 |
7. | マルクス・アイゼンビヒラー(GER) | 937 |
8. | ヨハン・アンドレ・フォルファン(NOR) | 892 |
9. | ティミ・ザイチ(SLO) | 833 |
10. | カール・ガイガー(GER) | 765 |
19. | 小林潤志郎(雪印メグミルク) | 335 |
23. | 佐藤幸椰(雪印メグミルク) | 316 |
32. | 伊東大貴(雪印メグミルク) | 145 |
37. | 葛西紀明(土屋ホーム) | 88 |
39. | 中村直幹(東海大) | 72 |
56. | 佐藤慧一(雪印メグミルク) | 13 |
61. | 竹内択(北野建設) | 9 |
岩瀬 孝文
ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。
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