人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

スキー コラム 2019年3月29日

世界選手権の憂鬱とW杯個人総合優勝

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
  • Line
快調に飛び出した小林陵侑

快調に飛び出した小林陵侑

小林陵侑のこれから

ゼーフェルド世界選手権明けのオスロ・ホルメンコーレン大会、ロウエアーの初戦でいともあっさりとスキージャンプ年間覇者であるW杯個人総合のタイトル奪取を決めていた小林陵侑だった。
それも今季最大の山場、ゼーフェルド世界選手権では、個人戦ラージヒルにおいて名門インスブルックの台でしっかりと金メダルを獲り、その勢いを持って団体戦で表彰台にあがろうとした。はたまたノーマルヒルでオールド台の様相を残すゼーフェルドNHでは、もはや確実と言われていた金メダルだったが、猛烈な降雪の前にしたたかに落とされてしまい11位という予期せぬ順位に終わった。
そこは、翌日の混合団体ではアンカーで出場、一気にバッケンレコードを記録して、普通に飛べばこれくらいは軽いんだよと、大観衆に見せつけていた。

その世界選手権ではかなりのプレッシャーがあったのは否めない。

彼はつねに自然体でありたい、自然体ですと言い切るものの、世界王者が目の前に迫る戸惑いをみせた瞬間、身体の切れはなくなってしまった。
これも世界選手権ならではの圧迫感ゆえか。

少しだけ重圧があった小林陵侑

少しだけ重圧があった小林陵侑

続くトロンハイムでは地元スチュアンセンの優勝を阻止して、圧倒した勝利。またフライングのビケルスンでは241mと高さあるフライトから飛距離を伸ばしていった。そうして最終シリーズのプラニツァでは予選で248mを記録し、日本新記録の252mで優勝。
W杯総合優勝の表彰に花を添えた。

となれば、兄の小林潤志郎(雪印メグミルク)ともにW杯において兄弟ワンツーフィニッシュをめざすことも可能、このシーンは実際にW杯予選で観られはしたが。
もともとの1本にかける心の強さは定評ある潤志郎だ。弟の活躍を暖かい目で見守りながら自分も突き進む努力を惜しまない、前向きな気持ちが伝わってくる。
今季は佐藤幸椰の躍進がみられた。佐藤は小柄ながら、全身で表現できるパワフルなバネで空中をぐいぐい進む。これは所属である雪印メグミルクの岡部孝信コーチを彷彿させる技術であり、その指導がしっかりと息づいている。
加えて昨年夏場から頭角を現し、その明るさが持ち味で、見るからに楽しそうにジャンプしている中村直幹(北海道東海大)のW杯の慣れと上昇もみられた。フライングでオーバー200mの目標もクリア、しばしその喜びに包まれた。

毎シーズンごとに、ジャンプテクニックは変わる。
これに対応して勝利することこそ、W杯トップレベルの争いとなる。

日本チームの艶やかな飛翔に期待しよう。

団体銅メダルに輝いた日本チーム

団体銅メダルに輝いた日本チーム

2019ゼーフェルド世界選手権成績

小林陵侑 LH4位、NH11位
日本チーム LH団体銅メダル

岩瀬 孝文

岩瀬 孝文

ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
スキーを応援しよう!

スキーの放送・配信ページへ