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ノルウェーはもともとクロスカントリースキーの強者揃いで、ベテランで試合の駆け引きに長けるイアン・シュミットと期待の若手ヤリ・マグナス・リーベルらが上位を狙う。
オーストリアはゼーフェルド世界選手権における勝利が最大の目標となる。ここは名選手であったマリオ・シュテヒャーの出身地で、その熱の入れようは半端ではない。注目されるのはジャンプが得意な若きマリオ・シードルで、今季サマーグランプリ覇者となった。また大ベテランのベルンハルド・グルーバーも元気に頑張っている。
名門チームのフィンランドではイルカ・ヘイノラ(フィンランド)が、若手主体のチームをリードしている。強化育成10年計画の半ばにあたりまだまだ成長過程。2017ラハティ世界選手権ではハンヌ・マンニネンのカムバックをみて、その名声を借りたが、近い将来には強豪復活となってくるであろう。
今季はいつものゼーフェルドではなく1月中盤にショウ・ヌーブ(フランス)で注目の複合トリプルW杯が行なわれる。過去のトリプルではエリック・フレンツェルや渡部暁斗が、3連勝のタイトルを手にしている。 ノルディック複合の開幕戦はクーサモ・ルカ(フィンランド)、そこからリレハンメル(ノルウェー)へと転戦、2月のゼーフェルド世界選手権をはさんでラハティ(フィンランド)やオスロ(ノルウェー)など、そして最終戦のショーナッハ(ドイツ)まで、目が離せない接戦となりそうだ。
岩瀬 孝文
ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。
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