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大詰めを迎えたワールドカップ SL種目別タイトルはヒルシャー、クリストファーセンに絞られる
アルペンスキー・ワールドカップ(白いサーカス)転戦記 by 田草川 嘉雄 0史上最多、13個のメダルを獲得した日本選手団の活躍もあり、予想以上の盛り上がりを見せた平昌オリンピック。アルペン競技では、大会前半、強風のためにスケジュールが変更になるなど、多少の混乱はあったものの、予定された全競技が無事終了した。残念ながら日本選手の入賞はならず、世界の壁の厚さと高さを改めて思い知らされる結果となった。皆川賢太郎が4位、湯浅直樹が7位に入賞したトリノオリンピック(2006)の後、バンクーバー、ソチ、そして今回の平昌と3大会続けての惨敗から、どう立ち上がるのか。4年後の北京オリンピック、そしてその次に向けて日本のアルペン界の真価が問われることになるだろう。
オリンピックの男子スラロームは、絶対的な優勝候補と見られていたマルセル・ヒルシャー(オーストリア)が1本目に、さらにヒルシャーの最強のライバルで、1本目でトップに立ったヘンリック・クリストファーセン(ノルウェー)が2本目にこれまた途中棄権するという大波乱。ともに滑りのリズムをつかむ前にアウトする自滅というべき予想外の展開だった。とくにヒルシャーの途中棄権は実に60レースぶり。2015/16シーズンの苗場・湯沢大会のスラローム以来のまさに珍事である。わずかなミスが転倒やコースアウトに直結するアルペンレースにおいて、ほぼ2シーズン失敗なしという安定感も驚異的だが、ふだんの快進撃からはとても信じられない展開に、オリンピックという大舞台にかかるプレッシャーの大きさがうかがい知れた。
その一方で、2本の滑りを冷静にまとめ、金メダルをつかみとったアンドレ・ミューラー(スウェーデン)の戦いぶりは見事だった。トリノではメダル寸前の4位タイ(皆川賢太郎と同タイム)、その悔しさをバンクーバーの銅メダルで晴らし、そして今回ついに金メダルを獲得。35歳2か月での優勝は、この種目ではオリンピック史上最年長となるすばらしい記録だ。
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