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スキー コラム 2018年3月1日

第6回『五輪総括&ラハティ魅惑の3連シャンツェ』

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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葛西紀明、伊東大貴、小林潤志郎、小林陵侑、岩渕香里、伊藤有希、勢藤優花

凱旋帰国した五輪代表。左から葛西紀明、伊東大貴、小林潤志郎、小林陵侑、岩渕香里、伊藤有希、勢藤優花

今週土日に再開されるW杯スキージャンプ。
ようやく、まともな風の勝負になると、どの選手も安堵していた。
各国代表のジャンプ選手にとって、あたりはずれのおおきい強烈な風と追い風は、あり得ないと感じていた。
スタートで風の良し悪しで長く待たされ、しかも追い風に叩かれ続けた選手たちは全員がそう思っていたようだ。

「これは中止でしょ」
誰もが思う、心に秘めたその言葉を、世界のレジェンド葛西紀明(土屋ホーム)は、思わず口に出してしまった。
『私が言わなければ誰が言うのか』
もはやスキージャンプに選手会があるとすれば、それを代表した確たる使命にかられた上での発言だった。

W杯スキージャンプに携わる関係者からマスメディア、ファンに応援団の人々まで、あの状況ではどう見てもキャンセルになるゲーム、それで順延になると、はなから感じていた。それを強行しての試合であった。
スタート横で毛布を羽織りながら選手は凍え、足先など身体が満足に使えなくなるくらいの寒さにさらされた。
これではまともな試合はできない、まっとうな試合にはならないと、皆の頭にそれがよぎった。

日本チームで好調の小林潤志郎(雪印メグミルク)が思い切り、追い風に叩かれてぼたりと落ち、よもやの2本目へ進めずに終わった。さらには強者クバツキ(ポーランド)もあっさりと落とされていった。
しかもそれは女子ノーマルヒルの伊藤有希(土屋ホーム)にもその追い風がまとわりついて失速、同様に勢いのあったホルツル(オーストリア)も不運なままに飛距離を伸ばせず。

いまさらである、なぜにこのような強風が吹き荒れる場所にジャンプ台を作ったのか?
応援席からランディングバーンが遠いなど、チケットを入手して応援しに来ていた人々からもため息が漏れた。

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