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スキー コラム 2018年1月12日

第4回『バドミッテンドルフ魅惑のフライング』

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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オーストリア南部に伝統のフライングヒルがある。
谷間で、平地からせりあがるジャンプ台には東西南北各方面から大観衆がやってくる。
メインの行き方で言えば、ジャンプ週間の最終戦の台ビショフスホーフェンから東へ進み、アルペンバーンで有名な技術系のシュラドミングと高速系のハウススキーエリアの下を経て左手へ鋭角にターンする。あるいはザルツブルグから南東へ山中をとおり、水が豊富な鉱泉町を抜けて下がっていく。そこに鉄道の臨時駅があり、目前の林間に大きくそびえ立っているのがクルム、バドミッテンドルフの台である。
田園風景が広がりほかには何もなく、一見、地味な場所であるが、1月のフライングW杯のときには、ジャンプファンがやって来ることに2万人。それも赤白のオーストリア国旗を振りかざして、ひいきの選手に声援をおくる。
それはオーストリアの英雄アンドレアス・ゴルドベルガーであり、いまのシュテファン・クラフトである。
もちろん、我がレジェンド葛西紀明が勝利したときには世界的な選手として、大きな応援がクルムの谷に響き渡った。

葛西紀明

晴れの五輪代表しかも8回目となった葛西紀明

かつて個性派ジャンパーの秋元正博さんが、巻いた風の影響で大けがをしたのがこの地だ。そんな因縁のジャンプ台。
それを後輩だった葛西紀明(地崎工業→マイカル→土屋ホーム)が輝かしい勝利を得て、秋元さんとジャンプファンの皆さんの、長くもやもやとしていた昔年の悔しさとやるせない気持ちを見事に晴らしてくれたのは有名な話。

勝利を得る選手は着地手前での一陣の吹き上がりの風にうまく乗って20mくらいは、ぐいと推進していく、これは背後の映像でもわかりやすい状況がみられる。

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