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スキー コラム 2017年11月24日

第2回『好調のまま初優勝を遂げた小林潤志郎』

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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意外だったフライタクの頑張り

若手ヴェリンガーに頼りっぱなしでチーム力低下が叫ばれたドイツ、そこに登場したのが個性派で今シーズン当初なぜか鼻ひげを蓄えて1本目首位に立ったフライタク。2本目に少々緊張してしまい、また地元ストッフの勝利および上位を願う観衆の気に押されて4位に沈み、ひとしきり悔しがった。

クラフト

今季も快調なジャンプを見せるクラフト(オーストリア)

クラフトの好調で意気上がる試合巧者のオーストリアは、強豪のハイバックが用意周到に上がってくる。
ポーランド国中から期待され過ぎて失速した地元のポーランド勢は、コット、ジラ、クバツキらがここまでの甘さから一転、気の引き締めをみせることになれば、再度、上位独占の道がみえてくる。それはマリシュチームコーディネーターの手腕となってきそう。 以前にもましてまとまりがあったのがノルウェー。タンデ、フォルファン、ファンネメルなど団体戦で優勝したメンバーは、ここ一番に強いメンタルで果敢に攻め上がる。

団体戦はいわば順当な5位の日本だった。ここでも小林潤志郎の4番手が目を引いていた。
スロベニアはいまだわからず、プレフツは良しとしても、弟のドメンは低空飛行でひとときチーム外へと飛び立っていった。
スイスは中心選手のアマンが不調のままシーズン入り。シオンで2026五輪の開催を願うならば、表彰台へ昇る勢いが不可欠である。それもエンゲルベルグ(スイス)の安定した逆風を制することからスタートという筋書きか。

クーサモ・ルカ、かつてサマーバッケンレコードを記録した岡部孝信選手、いまやその教えを受ける潤志郎。あの強風と寒さをものともせずに果敢に飛んでいこうジャパン。 さらにティテゼー・ノイシュタット(ドイツ)、エンゲルベルグ(スイス)、いつものクリスマス休暇を挟んで伝統のジャンプ週間4連戦と続く。ここで上位安定にあれば小林の実力は本物。さらに上位入りをターゲットに据える陵侑の露払い的な後押しが、じわりと効いてきそうな良き流れもありそうだ。

また12月の遠距離移動で疲労が残ることになるニジニタジル(ロシア)には若手メンバーの作山憲斗(北野建設)・中村直幹(東海大)・原田侑武(雪印メグミルク)・佐藤幸椰(雪印メグミルク)・伊藤将充(土屋ホーム)の遠征を試みた日本チーム。選手の経験を積むことを主目的とするのは正解であろう。2月の大きなイベントへと向かうトップチームの調整の一環などとみればこれは納得の選択だ。

さあ、いけいけ好調ジャパン!
小林潤志郎の上位定着に、リアル・レジェンド葛西紀明のひたむきな飛翔に感慨を得たい。

岩瀬 孝文

ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。

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