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2014/15シーズンも、総合優勝はマルセル・ヒルシャー(オーストリア)の手に渡った。これで4連覇を達成。女子ではアンネマリー・モザー・プレル(オーストリア)の5年連続総合優勝という大記録があるが(1970/71~1974/75)、男子では初の快挙である。ヒルシャーはジャイアント・スラロームとスラロームの種目別優勝も果たし、大小3つのクリスタル・グローブを獲得した。だが、どれもけっして楽に勝ち取った王座ではなく、とくにスラロームの種目別タイトルを巡っては、最後までフェリックス・ノイロイター(ドイツ)との激しい争いとなった。
メリベルで行なわれたワールドカップ・ファイナル。スラローム最終戦はその最後を飾るレースだったが、ふたりの決着は、最後の最後までもつれ込んだのだ。 このレースが始まる前の段階でリードしていたのはノイロイターで、それを55点差でヒルシャーが追うという展開だった。この時点では、ノイロイターが圧倒的に有利。仮にノイロイターが4位に入ったとすると、ヒルシャーは優勝しても総得点で及ばない。そして今季の実績から言ってノイロイターが5位以下に下がることは、ほとんど考えにくいことだった。今季のノイロイターは、第1戦から第8戦まで、途中棄権に終わったアデルボーデンを除いてすべて表彰台に立っている。優勝も2回あって抜群の安定感を誇っていたのだ。
しかしアルペンスキーでは、とりわけスラロームでは何が起こるかわからない。ノイロイターは1本目の終盤、ゴールまであとわずかということろで突然バランスを乱した。辛うじてコースアウトはまぬがれたものの、ここで失ったものはあまりに大きかった。もがくようにしてゴールに飛び込んだが、ベストタイムのステファノ・グロス(イタリア)に1秒74もの大差をつけられ14位。中間タイムでは2位につけていただけに、悔やんでも悔やみきれないミスだった。対するヒルシャーは、100分の8秒差の3位。形勢はヒルシャー有利に大きく傾いた。
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