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スキー コラム 2015年3月13日

艶やかな丘ホルメンコーレン = W杯スキージャンプ ホルメンコーレン(ノルウェー)プレビュー

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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日本選手では、竹内は順当に上位につけ続け、伊東大貴(雪印メグミルク)は少々疲れの見える後半戦で、やや膝を気にしながらの丁寧なジャンプで攻め、コンスタントに上位入り。小林潤志郎(雪印メグミルク)は順風に乗ると一発を秘める。この遠征からトップチームに返り咲いた栃本翔平(雪印メグミルク)は新しいフリューゲスキーと、所属の岡部孝信コーチの綿密な指導が功を奏して着実にステップアップを果たしている。 そしてレジェンド葛西の膝も気になるところだが、その疲労回復とボディコントロールには熟練の妙が見られ始め、ビケルスンのW杯フライングでは、なんと240.5m自己最長記録を打ち出した。
「目の前でファンネメルに251.5mを出されたので、それが悔しくて(笑)、だから、とことん狙っていきますよ」
さすがのカミカゼ・カサイ、いつまでも意気貢献そのものだ。

このホルメンコーレンは葛西にとって昔から飛び慣れているところ。たとえ新型シャンツェに改修されていても、太陽光線の角度、はたまた濃霧の状態、風の方向までを熟知する親しみあふれる魅惑のシャンツェ。
ここで表彰台にのぼり、いまやテレビ用映像のフォアジャンパーを務めるオーストリア国営放送ORFのジャンプ解説者ゴルディから称賛の嵐といこう。

いまや絶好調のノルウェーとあってよりたくさんの観衆がホルメンコーレンにやってきそうだ。もともとのクロスカントリースキーで、長距離種目の聖地。人々は山深くまで入り、コースサイドから国旗をふるい大声援をおくる。スキー競技の観戦術であれば、ここから学べる部分がたくさんある。ほどよく飲みながらも、自然豊かに、心の通う応援スタイルが各所に見られるのである。
それはジャンプ台においてもしかり、選手の珠玉の1本に一喜一憂する観客の姿は、北欧ノルディック本場さながらの光景となっている。

岩瀬 孝文

ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。

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