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スキー コラム 2015年2月12日

遥かなる空へビケルスン

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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どこまでも遠く、風さわやかに、最後のふた吹きまでも味方につけて! それでなんと246.5mを飛び抜けた地元ノルウェーのエベルセンが歓喜にむせんだのが2011年。これは現在でもフライング世界最長不倒の飛距離だ。 その間はイメージとして5秒いや6秒の空中姿勢となり、それこそ昔のカミカゼカサイのように、にこやかな微笑みを見せながら飛ぶ。そんな好選手がノルウェーにはたくさんいるのだった。

ビケルスンの風、たのしさが過る。伸びるだけ伸びていく、そして空中のガマン比べ。安定した向かい風をとことん身に受けて、その飛距離およそ240m以上。 なんとも迫力あるW杯ビケルスン大会(ノルウェー)。

以前から一発狙いのタフなジャンパーが揃い、魅力あふれるノルウェー選手たちだ。 あの長髪インゲブリクセンや、メタルロッカー風な個性派ロモレン、いつもにこにこ笑顔で心暖かいヒルデらが世界中にその名を轟かして、しかも2本目に失敗するというお決まりのシーンが…。それを打破しようと、これまでの純血主義をあっさりと捨て、指導者に長年のライバルであったフィンランドから名将ミカ・コヨンコスキを呼び寄せ強者の道を走るに至る。

ただ、そのコヨンコスキチーフコーチも、私ひとりでは立て直しは無理だと実は秘蔵っ子の有能なメンタルセラピストをフィンランドから帯同していったのは、あまり公にはならなかったが、その彼の力も充分に加味されてのジャンプ王国復活であった。

さあ内陸部の寒い街はずれにぽつんとそびえるビケルスンは、そんなレッド&深海ブルーに彩られるNORのホームFHシャンツェである。ファンネメル、ヒルデ、ヤコブセン、スティアンセン、ベルタ、若手注目のショーンらで、我、先んじてと飛距離を伸ばしてくるであろう。 大観衆はオスロから2時間以上のバスの旅もなんのその、北欧のビッグヒルは充分にその役目を果たしてくれる。 途中、港湾近くの市内コースで有名なクロカンスプリントW杯開催のドランメンからも回れるが、ほとんどはやはりオスロ近辺から時間をかけてやってくる。それも各国の長距離ジャンパーたちに拍手を送ろうとして。

また、あの世界的に有名な『飛ばせ台』プラニツァ(スロベニア)では約2年の歳月をかけて250mオーバーが記録できそうな世界最長の台が、ようやく完成をみた。 ビケルスンとともに、そこでは地元のプレフツ、クラニエツ、ダミアン、調子を上げてきたテペシュらが果敢にアタックをかける。

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