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スキー コラム 2014年1月23日

世界最大級のアルペンレース開催!= キッツビューエル・オーストリア プレビュー

アルペンスキー・ワールドカップ(白いサーカス)転戦記 by 田草川 嘉雄
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湯浅直樹が右足首を骨折するというアクシデントが起こったスラローム第5戦。ソチ五輪を控えて、ファンの間にも衝撃が走ったが、湯浅及び日本チームは少しもへこたれず、早くも前向きに動き始めている。翌日にはインスブルックの病院で手術を受けた湯浅は、約10日間の安静の後、リハビリを開始するという。日本チームのクリスチャン・ライトナーチーフコーチによると、日本には帰らずリハビリはインスブルックで行なう予定。
「担当医師は、湯浅が一刻も早く雪の上に立てるように全力をつくすと言ってくれた。今後のリハビリも彼の主導のもとに行なう。もちろん、私やチームの他のスタッフも同じ気持ちだ。どんなことがあろうとも、我々は湯浅をソチ五輪に連れて行くために最善の策を尽くす」とライトナー。幸いなことに、ソチオリンピックの男子スラロームはアルペン競技の最終種目として2月22日に行なわれる。1か月の猶予があるわけだ。充分とはいえないまでも、何とか間に合う可能性は残されていそうだ。今はただ湯浅のリハビリ&トレーニングがうまく行き、少しでも調子を取り戻して、ソチ五輪のスラロームコースに立つことを祈りたい。

さて、ウェンゲンのラウバーホルン大会の次はキッツビュール・ハーネンカム大会だ。今回で第74回となる世界最大級のアルペンレースが、今週末に行なわれる。 現在オーストリアは非常に暖かく、しかも天候が安定しない。そのため、大会スケジュールは極めて流動的だ。
当初今年の大会日程は、
金曜日:スーパーG&スーパー・コンバインド(スーパーG+スラローム1本)
土曜日:ダウンヒル 日曜日:スラローム
だった。
ところが、週末にかけて荒天が予想されるため、スラロームが金曜日に変更された。しかも1本目12時、2本目17時という変則的なスケジュール。通常技術系レースの1本目と2本目の間隔は3時間だが、このレースでは5時間もあくことになる。午後5時ということで2本目はナイトレース。ハーネンカム大会でナイトレースが行なわれるのは、1950年以来のことだという。どうやら、今年の大会はいろいろな面で波乱含みのようだ。

日本選手は湯浅が怪我のために欠場するうえ、皆川賢太郎も出場しない。彼はウェンゲンのレースで1本目途中棄権。ソチ五輪の選考基準をクリアできなかったことで、事実上アルペンレースからの引退を示唆したからだ。正式な引退表明ではないが、少なくともワールドカップのコースで彼の滑りを見ることはもう2度とないだろう。残念だが、彼の波乱に富んだ選手生活に敬意を評したい。 したがって、日本選手のエントリーは佐々木明と河野恭介。河野は1月18日にツェル・アム・ゼーで行なわれたヨーロッパカップで日本人最高の24位となり、国枠でのワールドカップ出場権をつかんだ。前回、レヴィのワールドカップ第1戦では世界の壁の前に1本目敗退に終わっているが、今回はたしてどこまで成長のあとを示すことができるか注目したい。

佐々木明は、今季限りでアルペンレースから離れることを決めているが、今季の残り4レース(キッツビュール、シュラドミング、ソチ五輪、クラニスカ・ゴーラ)で上位入賞をめざす。 「ワールドカップは残り3レース。ここでポイントを重ねれば最終戦にも出られる。もちろん、最後まで全力で戦う」と語る。ライトナーコーチも「今の彼はここ数年で一番調子が良い。もちろん、優勝の可能性はあるだろう。現状ではスタート順が遅く、軟らかい雪のレースでは結果が出ていないが、何とか彼の実力をレースで発揮して欲しい」と期待を寄せる。 ウェンゲンでは、インスペクション前のアップでポールが左目を直撃。割れたレンズでまぶたを腫らしてのレースだった。もともと乱視に悩む彼にとって大きなハンディキャップとなったはずだが、2本目進出まであと0秒29差の35位。ひとつ流れが変われば、一気に上位に食い込む可能性は高いはずだ。

〔写真1〕右足首の距骨骨折で戦線を離れる湯浅直樹。ソチ五輪に間に合うことを祈りたい。
〔写真2〕長かった選手生活にピリオドを打つ皆川賢太郎。最後のワールドカップは途中棄権に終わった。
(クリックで写真拡大)

〔写真3〕今季引退限りのレース引退が明らかになった佐々木明。残りのレースに全力を尽くす。
〔写真4〕デビュー戦では味わった苦い思いを河野恭介は晴らすことができるか。
(クリックで写真拡大)

〔写真5〕ウェンゲンでは2本目に逆転優勝。アレクシー・パントュローがふたたび調子を上げている
〔写真6〕昨シーズンのキッツビュールSLのトップ3。今季はどんな顔ぶれが表彰台に並ぶのか。
(クリックで写真拡大)

田草川嘉雄

田草川 嘉雄

白いサーカスと呼ばれるアルペンスキー・ワールドカップを25年以上に渡って取材するライター&カメラマン。夢は日本選手が優勝するシーンをこの目で見届けること。
[email protected] ≫ReplaySkiRacing

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