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スキー コラム 2010年1月8日

【アルペンスキーW杯転戦記】男子スラローム第4戦 アデルボーデン

アルペンスキー・ワールドカップ(白いサーカス)転戦記 by 田草川 嘉雄
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白熱のナイトレースから一夜明けたザグレブは、依然として雪が降り続いている。分厚い雪雲から粒の大きい湿った雪が間断なく落ちてくる。異例の大寒波に見舞われた12月に引き続き、年明けのワールドカップは大量の降雪に悩まされそうである。今週末は、スイスのアデルボーデンでジャイアント・スラローム第5戦とスラローム第4戦が行なわれる。ザグレブからアデルボーデンまでは、約900キロの道のり。陸路で向かえば、おそらくそのほとんどが雪道のドライブとなるだろう。幸い飛行機は運行しているようだが、ほとんどの選手は車でアデルボーデンに向かう。かなりストレスがたまる移動となるだろうが、くれぐれも事故がないよう、祈るばかりだ。

写真キャプション
【写真1】ザグレブの男子スラロームはイタリアのワン・ツー・フィニッシュ。表彰式ではアルベルト・トンバも後輩の活躍を祝福した
【写真2】昨年のアデルボーデン・スラロームでの湯浅直樹。得意とするこのコースで、浮上のきっかけをつかんでほしい

さて昨夜のスラローム第3戦は、少し意外な結果となった。レヴィ、アルタ・バディアと連勝していたラインフリート・ヘルブスト(オーストリア)が5位に沈み、イタリアのジュリアーノ・ラッツォーリがワールドカップ初優勝。しかも2位にもイタリアのマンフレッド・メルクが入るというイタリアのワンー・ツー・フィニッシュ。ラッツォーリは、昨年もこのザグレブで3位となり初の表彰台に上がっているのだが、あまりの嬉しさに興奮しすぎたのか、3以内入賞者に義務付けられてる共同記者会見への出席を忘れてしまいうというミスを犯している。しかしこの日は、もちろん出席。少し恥ずかしそうに昨シーズンの失態を詫びたのが初々しかった。

日本チームでは、ただひとり佐々木明が2本目に進み、15位(1本目21位)に入った。本人としては2本とも最後の急斜面の滑りに不満が残ったようだが、しかし荒れ気味のレースでしっかりとゴールし、結果を残したのは大きい。これでスラロームの種目別で23位、ワールドカップスターティングリスト(WCSL)では39位に上昇。WCSLで30位以内に入れば、スタート順もぐっと早くなるので、さらに上位が期待できる。彼にとっては、WCSL30位突破が当面の目標となるだろう。次戦アデルボーデンでの目標達成が期待される。

ここ数日の気象状況を考えると、アデルボーデンのコースは荒れることが予想される。次々と斜面が変化し、しかも最後に超絶急斜面の控える難コースが、さらに厳しくタフになることは必至。そのなかでいかに生き残るかが、勝負を分ける最大のポイントだろう。1本目はスタート順の早い第1シード選手が絶対的に有利だが、しかし2本目のコースが荒れるとすれば、むしろギリギリで2本目に残った選手に逆転の可能性がある。その意味では1本目を何とか乗り切れば、日本選手にも活路は開けてくるはず。とくにザグレブでともに悔いの残るレースをしてしまった皆川賢太郎と湯浅直樹の奮起を期待したい。

ザグレブは、全選手全スタッフが同じホテルに寝泊まりするワールドカップでも非常に珍しいレースだ。今年も宿舎となったのは、5ツ星を誇るウェスティンホテル。広く重厚なロビーは、チェックアウトの手続きや、大量の荷物を車に積み込むスタッフたちで慌ただしい。かくいう私もそろそろ出発しなければならない時間だ。ザグレブ空港で借りた排気量わずか1000CCのレンタカーが無事走りきってくれるかどうか、少し不安だが・・。

写真キャプション
【写真3】昨年のアデルボーデンGSを制したのは、ベンジャミン・ライヒ(オーストリア)
【写真4】年々観衆の数が増えているアデルボーデン。スイスチームは今季好調な立ち上がり。今週末も多くのファンが詰めかけるだろう。
【写真5】ザグレブでは連勝を阻まれたラインフリート・ヘルブスト(オーストリア)。昨シーズン優勝のアデルボーデンで再び表彰台に返り咲けるか

田草川嘉雄

田草川 嘉雄

白いサーカスと呼ばれるアルペンスキー・ワールドカップを25年以上に渡って取材するライター&カメラマン。夢は日本選手が優勝するシーンをこの目で見届けること。
[email protected] ≫ReplaySkiRacing

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