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スキー コラム 2008年12月18日

【アルペンスキーW杯転戦記】吹き飛ばされたスラローム第2戦

アルペンスキー・ワールドカップ(白いサーカス)転戦記 by 田草川 嘉雄
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フランスのヴァル・ディゼールで予定されていたFISアルペンスキーワールドカップ男子スラローム第2戦は強風と激しい降雪のために中止となった。午前10時10分、レース開始予定時刻20分前の段階で、大会組織委員会は競技実行を断念。激しい風でリフトの運行が困難なこと、飛散物などで選手をはじめ関係者の安全が確保できないこと等がその理由だった。

この決定を受けて、選手たちはすぐさまヴァル・ディゼールをあとにした。猛烈な吹雪となることが予想されたからだ。各国チームには、組織委員会側から即刻の下山勧告が出されたという。

ちなみに日本チームは、本拠地のインスブルック(オーストリア)ではなく、チューリッヒ(スイス)に向かった。本来は、ここで休養をとるはずだったが、中止となったスラローム第2戦が来週月曜日(12月22日)にアルタバディア(イタリア)で行なわれることが決定。このスケジュール変更のため、帰国便のチケット手配に追われることになった。

しかしクリスマス間近とあって、飛行機は満席状態。結局選手たちの分はかろうじて火曜日のフライトを確保できたが、コーチやサービスマンなどチームスタッフは、木曜日まで現地で足止めされることに。年明けのレースに向けて、日本チームは大晦日には再びヨーロッパに向けて出発する予定。もともと短かった日本滞在が、さらに短いものになってしまった。

さて、ヴァル・ディゼールには予報どおりに吹雪が来襲。一晩で約1㍍もの雪が積もり、小さな村はすっかり埋め尽くされた。24時間態勢で除雪車が出動し懸命の作業にあたったが、激しく降り続く雪にとても追いつかず大混乱。

このためヴァル・ディゼールと下の町をつなぐ唯一の道路は翌月曜日の昼過ぎまで閉鎖となり、一方、家々では雪に降り込められた車を駐車場から出すことができず、どうにかこうにか掘り出したところでスタックの嵐。道路はいたるところで渋滞した。もちろん、リフトやゴンドラも全面休止で、スキー客たちはいっこうに止む気配のない空を見上げ嘆くばかりだった。

【写真1】激しい吹雪のなかで行なわれたスラローム第2戦のコースインスペクション。しかし強まるばかりの風と雪で、とても競技のできる状況ではなかった。

【写真2】レースコースから見下ろすヴァル・ディゼールの街。来年2月にはここでアルペンスキー世界選手権が行なわれる。

【写真3】土曜日のジャイアント・スラローム第3戦は、快晴のもとで行なわれた。写真は、優勝したスイスの新鋭カルロ・ヤンカ(スイス)。ワールドカップ初優勝だ。

田草川嘉雄

田草川 嘉雄

白いサーカスと呼ばれるアルペンスキー・ワールドカップを25年以上に渡って取材するライター&カメラマン。夢は日本選手が優勝するシーンをこの目で見届けること。
≫Twitter@ReplaySkiRacing ≫ReplaySkiRacing

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