田村岳斗 -華麗なる舞-

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このブログについて

【田村岳斗】
1979年5月28日生まれ。
プロスケーター&コーチとして活躍する男子フィギュアスケーターの第一人者。
高校3年時(1998年)に長野五輪出場。全日本選手権優勝2度の実績を持つ。現在は、関西を拠点に、未来のメダリスト育成に務める。

フィギュアスケート 16/17シーズン 2017年01月24日

全米選手権の偉業

田村岳斗 -華麗なる舞- by 田村 岳斗
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全米選手権で、ネイサン・チェン選手が、
SP2発、フリー5発、合計7発の4回転を成功させて初優勝を果たしました。
彼は、シーズン始めに7発の4回転のプログラム構成でしたが、
途中でSP2発、フリー4発、合計6発の構成に変えていました。(それでもすごいですが!)
調子やコンディション、試合状況など、理由はいろいろあったと思います。
この全米選手権では、初タイトルがかかっているにもかかわらず、
シーズン始めの構成に戻し、それを完璧にやってのけました。
これだけ跳びまくれば、これから行われる四大陸選手権、
世界選手権のタイトルの可能性も高いと思います。

普通であれば、フリー後半で3回転を決めるだけでも本当に大変なことです。
体力もそうですが、精神的にもきついところです。彼の場合はそれが4回転。
どんな選手でも2日間揃えることはなかなか難しく、
どこかでふっと集中力が切れたりしがちで、ミスが出たりしますが、
そんなこともありませんでした。7発の4回転を決めた上での初タイトル獲得。
とても大きな自信を得たでしょう。

僕の立場上、もちろん自分のところの選手が1番、
そして次に日本選手の活躍を願っていますが、
いちフィギュアスケートファンとして見ると、
さらに大きな大会で彼のベストの滑りを見てみたい。
そんな風に感じさせた素晴らしい滑りでした。

ネイサン・チェン選手、本当に素晴らしかった。おめでとうございます。

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