田村岳斗 -華麗なる舞-

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このブログについて

【田村岳斗】
1979年5月28日生まれ。
プロスケーター&コーチとして活躍する男子フィギュアスケーターの第一人者。
高校3年時(1998年)に長野五輪出場。全日本選手権優勝2度の実績を持つ。現在は、関西を拠点に、未来のメダリスト育成に務める。

フィギュアスケート 16/17シーズン 2016年10月19日

コーチとしてのモチベーション

田村岳斗 -華麗なる舞- by 田村 岳斗
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今年のジュニアGP全7戦で、うちから出場した選手は、
1位が1回。2位が4回。計5回の表彰台に上がることができました。
成績としてはまずまずといったところだと思います。
紀平、本田真凜がファイナル進出を決めて、それもよかったです。

ただ、うちのチームということではなく、日本全体として見ると、
横浜で行われたジュニアGPで、坂本選手が優勝。
そしてスロベニアで紀平が優勝して2勝ですが、
それ以外は全部ロシア選手が優勝して、
日本vsロシアで見れば2勝5敗ということになります。
いい滑りをしながら惜しかった試合もありました。

3戦目の横浜大会では日本のワンツースリーでしたが、
4戦目のロシア大会では逆に同じことをやられました。
ロシア大会は日本からうちの選手しかでていなかっただけに、
1つでも表彰台の一角に食い込みたいと思っていました。

あの試合は選手は指示通りやってくれました。
もっと選手のチカラを引き出せていれば違う結果だったはずだと思います。
目の前で表彰台を独占される屈辱と同時に
まだまだやらなければいけないことがあるなと改めて思いました。

僕の選手時代にはロシア選手にまったく相手にされませんでした。
そこに到達するには遠い存在でした。
ロシアは今でもフィギュアスケートを牽引する存在で、
その育成と選手には尊敬の念を持っています。
そのロシアに対し、優勝争いができるぐらい今の日本の選手はよくやってくれていますが、
勝負できるレベルまで上がって来たのだから、余計に負けは悔しいし、勝ちは嬉しい! 

ロシアは強いからこそ倒しがいがある。

今は最強ロシアに勝つことが僕のモチベーションになっています。

kokoro.jpg

↑岩元こころ初のJr.GP終了直後のホッとした表情

※選手の掲載許可は得ています。

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