田村岳斗 -華麗なる舞-

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このブログについて

【田村岳斗】
1979年5月28日生まれ。
プロスケーター&コーチとして活躍する男子フィギュアスケーターの第一人者。
高校3年時(1998年)に長野五輪出場。全日本選手権優勝2度の実績を持つ。現在は、関西を拠点に、未来のメダリスト育成に務める。

フィギュアスケート 15/16シーズン 2016年01月31日

欧州選手権 結果

田村岳斗 -華麗なる舞- by 田村 岳斗
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欧州選手権は、スペインのハビエル・フェルナンデス選手が4連覇を果たしました。
ヨーロッパを4度も制すること自体すごい記録です。
どんな試合であっても、連覇というの大変なことです。
試合では何が起こるかわかりませんし、
毎回ベストコンディションで試合に臨むことはすごく難しいことです。
調子が悪い時もあったでしょう。
フェルナンデス選手は、今大会の本命選手ではありましたが、
そうしたことを乗り越えられるだけの実力を持った選手です。
さすがに現世界チャンピオンの実力を見せてくれました。

今大会の2位には、イスラエルのビチェンコ選手が入りました。
僕が期待していた同じイスラエルのサモヒン選手も7位に入り、
これまでフィギュアスケートではあまり知られていなかった国から2人の選手が出てきました。

日本がそうであったように、一人のメダリストが登場すると、
それにどんどん続いていく傾向があります。
佐野稔先生も世界選手権でメダルを獲得するなど先駆者でしたが、
本田武史先生が2シーズン連続メダルを獲得してから、
高橋大輔さん、小塚選手、羽生選手、町田樹さんがメダルを獲得しました。
そして将来のメダリスト宇野選手へと流れが出来ていきました。
イスラエルも2人の選手が登場し、これからしっかり繋いでいけるのか。
イスラエルにとっては大きなチャンスですが、
流れをつなげていくためには、選手だけではなく、
選手をサポートする立場にある人たちの努力も必要になると思います。

そしてビチェンコ、サモヒンの両選手はさらに上に行くことが重要です。
今の日本を追い越すぐらいの気持になっていけば、
これからもずっと日本の男子は安泰とは言えなくなってしまうかもしれませんね。

今回の欧州選手権は、2位以下は極めて僅差の戦いとなり、
ほんのわずかのミスで順位が大きく変わる結果となりました。
順位を上げた選手もいましたが、
逆にミスによってフリーで大きく順位を落とす選手もいました。
演技の中でミスをしたとしても、それを後に引きずることなく、
しっかりと気持ちを立てなおすことが大切です。

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