まもなく全米フィギュアスケート選手権が開催されます。
22日から始まるこの大会の男子シングルに、
現在のジュニアのトップにいるネイサン・チェン選手が出場します。
チェン選手は、Jr.GPファイナルではミスが目立ちましたが、
それまではとても安定感のある演技を見せていました。
また、Jr.GPファイナルに出場したヴィンセント・ズー選手も注目の一人です。
彼はジュニアGP初戦で4回転は跳んでいたのですが、
トリプルアクセルは入っていませんでした。
ところがジュニアGPファイナルはトリプルアクセルも跳んでいて、
短期間での成長を感じられました。
この2人がシニアの選手たちに交じって、どれだけやれるのか見どころです。
4回転の確率が高いチェン選手は十分トップを取れる実力を持っていると思います。

今大会、残念ながらジェイソン・ブラウン選手、ジョシュア・ファリス選手が
ケガのため出場できないようで、ジェレミー・アボット選手も休養のため欠場となるようです。
これまでの全米は、優勝に近い軸になる選手がいたのですが、
今回の全米は横一線の状態で予想が難しいです。
ジュニアの2人に加え、マックス・アーロン選手、アダム・リッポン選手、
ロス・マイナー選手、リチャード・ドーンブッシュ選手ら経験のある選手たちが揃う中で、
誰が大会に合わせてコンディションのピークを持ってこられるか？
実力が拮抗しているだけに、
ここで名前を挙げた選手たちはみな表彰台に乗れる可能性を持っています。
誰が勝ってもおかしくない状況で、かなり僅差の勝負になると思います。


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