田村岳斗 -華麗なる舞-

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このブログについて

【田村岳斗】
1979年5月28日生まれ。
プロスケーター&コーチとして活躍する男子フィギュアスケーターの第一人者。
高校3年時(1998年)に長野五輪出場。全日本選手権優勝2度の実績を持つ。現在は、関西を拠点に、未来のメダリスト育成に務める。

フィギュアスケート 15/16シーズン 2015年12月30日

全日本男子

田村岳斗 -華麗なる舞- by 田村 岳斗
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全日本男子は羽生選手が4連覇を達成しました。
本当におめでとうございます。
力の差があると言っても、勝ち続けるということはとても大変なことです。
1ヶ月で3試合という体力的にキツい状態で、
パフォーマンスはそれまでの完璧ともいえる滑りを見せた2戦よりも落ちてはいましたが、
ちゃんと居るべき位置にいるのはさすがです。
今回、内容は良くなかったかもしれませんが、体力を回復すれば、
とんでもないパフォーマンスができることは十分証明しています。
しっかり照準を合わせて、世界選手権でも居るべき位置にいてほしいと思います。

2位の宇野選手は、フリーの構成を変更した最後のジャンプで回転が抜けてしまいました。
あのジャンプは、4回転を狙っていたのでしょう。
前半で抜けたジャンプを、後半で取り戻そうと挑戦したのですが、
もともと跳ぶ予定だったジャンプとの基礎点、成功率とを比較すると、
あそこで4回転にいくのは、難しい選択だったと思います。
特に、確実に世界選手権に出るためには2位以内になっておきたい状況でした。
結果的には失敗したことで判断ミスと思われるかもしれませんが、
宇野選手は先を見据えてのトライだったのではないでしょうか。
今の男子では4回転一発では勝てない。
この間のGPファイナルを経験して、それを十分理解しているのでしょう。
世界に出て戦う準備をしているところだと感じました。
今回は失敗してしまいましたが、もう1つ上のところで戦う気持。心構え。
若くてもそうした意識の高さを持っているので、今後もすごく期待できる選手です。

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