NHK杯が終わりました。
僕にとっては、女子、男子ともに衝撃的な大会となりました。

宮原にとって初めてのGPシリーズの優勝。
GPファイナル進出を決めたのも初めてですし、
200点を超えたのも初めてで、初めてづくしの大会となりました。

あれだけのメンバーの中にあっても、
普段通りにやれたことが優勝につながっていきました。
実績や身体能力、経験もある選手の中にあって、
宮原の有利な点があるとすれば、それは辛抱強さです。
根比べをしたら、宮原に勝つチャンスが出てくると思っていました。
今までの試合で、確率的にここは危ないのでは？
というところは重点的に練習していました。
会場にはいってからのSPの2分50秒、
フリーの4分の中で勝負が決まったというわけではなく、
準備の段階を含めて勝利に結びついたと思っています。

試合では普段通りの精神状態に近づけること。
なかなかそれが難しいとは思いますが、
それにきちんと応えて結果を出してくれました。

前のブログにも書きましたが、
勝つことの楽しさを再確認させてくれる大会でもありました。
また、昨年の全日本、今回のNHK杯も長野での優勝ということで、
相性のいい場所なのかなと思いました。

新聞等で読まれた方がいるかもしれませんが、
コンディション面で出水慎一先生が大活躍してくれました。
トップアスリートと接する経験も豊富な方で、
ウォームアップから練習、試合前後のケアまでしっかりやってくれました。
表現面でも田尾真里子先生に指導していただきました。
そういう方たちのサポートも含めて今回の結果につながりました。
宮原は、関わってくれた人になんとかしなければという思いを起こさせる魅力があります。
スケートに対する真摯な姿勢で、人を惹きつけて、
自然にチームとして出来上がっていきました。

次はGPファイナルです。
NHK杯の優勝は自信になったと思いますし、
宮原は慢心するようなことはありませんが、
僕の方が油断をしないよう気を付けていかないと...。
ハードな試合が続いていくのでこれからが大変ですが、
１つ１つの試合で、いい結果が出せるようにしたいと思っています。

男子の結果については、また次に書きます。
最後に、選手への応援ありがとうございました。